坂元勲「あけましてご愁傷様です」(2019年)
"大晦日から元旦に変わる瞬間、怪現象により人が死ぬ町"で身内を亡くした少女がその原因を探ろうとするサスペンスホラー。突飛な出だしから(そこそこ)キレイな着地を決める構成力の高さは流石の坂元節、と言えるだろう。面白いですよ。
#ちゃおホラー傑作選
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寺下よこ「オオカミと赤ずきん」(2022年)
赤ずきんテーマのホラーでは、2段オチを得意とする環方氏の「~アフター・ダーク」が有名だが、本作も物語に仕掛けた捻りでは注目したい快作である。
絵柄の荒さも含めて独特の雰囲気を醸しており、40年後くらいに古本で読みたい一作だ。
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小室栄子「乙姫様は深く愛する」(2022年)
一見扱いにくい「浦島太郎」を現代劇にアレンジし、小室氏らしく竜宮城をそのまま出しつつ今っぽいメンタルで描写した意欲作。
個人的には断頭表現があった事に感動した。ちゃおコミだと"ちゃおコード"も緩いのかしら。
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環方このみ「いないいない、私」(2020年)
対人スキルが低く、怒らせまいと気を使うが逆効果となってしまう主人公。友人からもアドバイスをもらうが… 本作は環方さんらしい構成の妙が冴える一本。いつもの「永久おにごっこ」テイストが今回も活きている。
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真山リコ「人魚姫のヒミツ」(2018年)
顔芸に見る"神田森莉イズム"に注目が集まる、真山作品のいち。
近代少女ホラーでは絶滅した"スカムホラー"を継承した奇跡の作風を堪能したい。
本作自体はオーソドックスな美醜テーマだが、絵柄のせいで内容が入らない点もスカムと言える。
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阿南まゆき「血まみれシンデレラ」(2022年)
エッジの効いた描写とスピード感溢れるぶっ殺しが白眉な、阿南さんらしい一作。
シンデレラを扱いつつも、グリムホラーに陥りがちな湿度の高さを廃した、カラッとした人死にシーンが楽しい。
登場するほとんどの人が死ぬ。
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