能登山けいこ「鍵」(2021年)
憧れのカナタくんの家の鍵を拾った主人公が遂には彼の家の屋根裏に忍び込んで彼を観察する、というお話。
本作は乱歩の「屋根裏の散歩者」を彷彿させる内容をちゃおホラーでかまして界隈を軽くザワつかせた怪作である。練られた展開にも注目したい。
#ちゃおホラー傑作選
初心者
「ちゃおホラー読んでみたいんだけど…」
優しいオタク
「まいた菜穂」
後進を育てたいオタク
「今井康絵! 今井康絵最高!!」
年寄りオタク
「牧原若菜かな…(ボソッ」
狂人
「そんなことよりヤバホラ読もうぜ!!アアアーッ」
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環方このみ「ふつうのくらし」
異形の隣人を排斥する"ふつう"の価値観、その不気味さが作品全体にまとわりつく社会派ホラー。環方氏独特の"静"のホラー描写と高度な画面構成力は本作でも健在であり、環方作品では珍しいモダンホラーという点にも注目したい。
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ときわ藍「目玉」
18年夏のホラー増刊で発表され、ちゃおっ娘のみならずホラーファンの度肝まで抜いた奇跡の一作。王道のいじめテーマに蓮コラばりの人面祖要素をぶちこみ、カタストロフに着地する豪胆な構成には鋭い将来性を感じさせる。ときわ氏は現役女子高生らしいしな!
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まいた菜穂「最後の晩餐」
傷心の主人公が導かれた場所は、持ち込んだ"食材"を調理して提供してくれる会員制のレストランだった。
犬やヒトの美味さを知ってしまってから迷いがなくなり、自分の中で"不要"とした人物を明確にチョイスし食材とした点もしたたかで好感が持てる。
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菜乃みくろ「おともだち」(2021年)
友達ができないことを悩む主人公が、電柱に顔を描いて"でんしろう"と名付け友達認定した所からお話は始まる。
その後でんしろうのお陰か、自然と明るくなった彼女にひかれ、人間の友達も出来るようになっていくが…
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岬かいり「笑顔の世界」(2021年)
弱者を虐げる事が正当化される世界が舞台。読者に近い価値観で世界に対し義憤に駆られる主人公だが、最後にとんでもない爆弾を落とし物語は終了する。
読者を平気で崖から突き落とすような構成は、タマラン人にはタマラン世界。
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小室栄子「乙姫様は深く愛する」(2022年)
一見扱いにくい「浦島太郎」を現代劇にアレンジし、小室氏らしく竜宮城をそのまま出しつつ今っぽいメンタルで描写した意欲作。
個人的には断頭表現があった事に感動した。ちゃおコミだと"ちゃおコード"も緩いのかしら。
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坂元勲「わたしは笑ちゃん」
今回は非常に危険な内容で、実際に真似をすると高確率で発狂する恐れがあるため、夏の増刊で初めて読んだ時「勲ちゃんマジか!」とひっくり返ったのも記憶に新しい。改めて読み返すと相変わらず"やべえ"という印象は拭えず、個人的に大好きな一作だ。
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福永まこ「欲望しりとり」
福永先生お得意のアイテムホラーの傑作。キチンと因果に基づく対価を支払わせるのが氏の作品の特徴でもあり「ウマイ話には裏がある」という事を示してくれている点は特筆すべき点である。
大人になって安い詐術に引っ掛からない為にも読むべし、なのだ。
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岬かいり「魔法の蛇口」(2022年)
食糧難である物語世界の背景に、都市伝説として唐突に挿入される"魔法の蛇口"の存在。しかし最後までキッチリ読むと、導入からオチまでがぶっとい幹線で繋がっている事を実感させられ、軽く気を失いそうになる。とてつもなく巧い少女ホラーだ。
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寺下よこ「オオカミと赤ずきん」(2022年)
赤ずきんテーマのホラーでは、2段オチを得意とする環方氏の「~アフター・ダーク」が有名だが、本作も物語に仕掛けた捻りでは注目したい快作である。
絵柄の荒さも含めて独特の雰囲気を醸しており、40年後くらいに古本で読みたい一作だ。
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