「…それは私じゃなかった」
「あの日のあなたには、ヒト前での活動と
笑顔の練習もかねて宣伝アルバイトに行かせたわね」
「そうしたら、あなたったら…」
#らいおっさんジム
「あのね、僕が今こうしてCEOでいられるのは、網野くんのおかげなんだよ」
『えっ?!』
「あはは、意外だよね?まぁ本人はそう思ってはいないだろうけど」
「今から話すのはそういう内容だよ」
『お二人の関係…気になってます…!!!』
「そうだよね~?」
#らいおっさんジム
「…こんなに購入明細を掘り起こして…あの秘書さん凄いわねぇ…」
「彼は有能だな…うむ、君のPCセットアップは終わりだ。ネットも繋がってるぞ。」
『やったぁ!!!』
『……あ、大声出してすみません…』
「まぁ?意外と大袈裟なのねぇ」
あれ…こんな柔らかい反応初めてかも…
#らいおっさんジム
「僕がいま運営管理している会社は20社あってね、僕はそれらグループの総括・統轄の責任者なんだけど」
『20社……』
「もう15年くらい前かな、それまで1人で管理していた僕の爺さんが引退を機に跡継ぎを決めることになったんだ」
#らいおっさんジム
――終業後
…来ちゃった。
ふぅ…なんだかやたらと緊張するなぁ…
さて!
どんな顔して彼に会う?
第一声は?こちらから話しかける?
#らいおっさんジム