灰羽町のタバコ屋は妖怪用の配達も承っており〼。雪子「鳩子のあやかし郵便屋さん。」は現代の通販事情に適応した妖怪たちのお話。可愛らしい妖怪たちが欲しがるものとは? そして配達人・鳩子は人間ということだけど、何やら事情もあるようで。支払いが物々交換なのがまたほっこりします。 #1巻
人を折りたたむ猟奇殺人。通称・箱折犯。8年前に起きた事件を追い続ける刑事の周りに再び不穏な動きが起き始める。梶本レイカ「悪魔を憐れむ歌」は緊迫感溢れるサスペンス。犯人の狂った美学に、警察組織内部からの抵抗……画面の端々から溢れる圧迫感、絶望感が半端無い。 #1巻
人は時に自分の家以外の宿り木を欲する。それぞれの人生の隙間に度々、宿り木で過ごす時間は存在する。山川直人「珈琲桟敷の人々」は或る喫茶店に訪れる人それぞれのエピソードをオムニバスで紡ぐ。喫茶店自体は決して舞台の中心ではないが、宿り木としての共通点が他人への興味を引きつける。#1巻
絵のモデルってかなり大変と聞きますが……おにお「熊西美術部らふすけ先輩」は美術モデルをする先輩の空回りコメディ。
イロイロ考えちゃってぐるぐるする先輩カワイイ。
各美術作品のフェチっぷりの解説もあったり。参考文献の「ヘンタイ美術館」が気になってます。 #1巻
性欲ないんです、鬱なので。
さかめがね「憂鬱くんとサキュバスさん」は鬱の男性を勃たせようと悪戦苦闘するコメディ。
関西弁のサキュバスさんの台詞がいちいち笑えて泣ける。
「人間なんぞ飯だけ食ってりゃ死なへんのや」 #1巻
世界的に有名な「ミシュランガイド」
高浜寛「エマは星の夢を見る」はそのミシュラン調査員の物語。
どのように星をつけているのか? 星をつける段階の数にクラクラします。
お仕事漫画であると同時に1人の女性のノンフィクションでもあり、著者の作風とも実にマッチしています。 #1巻
美少女天才小説家・春風ペコリこと三島雪乃は実は...ゴーストライターを擁して自らは小説を書かない(書けない)ヘッポコ女だった!てりてりお「ゆきにょ書きます!」は、他人のふんどしで得た肩書を断固保持すべく、周囲に体裁を見繕う哀れな姿を見るのが申し訳ないが、楽しい。#1巻
古くから多少偏見を持たれていたギャルのイメージは、植野メグル「はじめてのギャル」の読後に吹き飛び、俺も八女さんのようなギャルと付き合いたい!で頭がいっぱい。小悪魔的だが根はいい子のギャル・八女ゆかなとドーテイ・羽柴ジュンイチ。住む世界が違うはずの2人が付き合うとどーなる?#1巻