9位「パラドックスの部屋」3人の証人から出てくる矛盾だらけの死者のパーソナリティ。嘘吐き村のような論理的思考から導き出される真実が鮮やかだが、最後のコマで一気にゾッとさせられる。作中に出てくる陰謀論と戦う人も現在にダイレクトに繋がってくるのも怖いですね……
#QEDエピソードベスト10
8位「共犯者」倒叙モノとしてピカイチの出来で、純粋な推理漫画の面白さはこのエピソードが1番じゃないかと。共犯者は誰か?で詰めつつ明かされるトリックが滅法面白く、その上で生じた犯人の思わぬ誤算も洒落ている。あと水原警部の有能さや燈馬くんの義理堅さも良いです
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7位「アウトローズ」唯一『iff』からのランクイン。単純にコンゲームとして滅茶苦茶面白く、また長く『Q.E.D.』を読んでいる人ほど「やられた!」となる仕掛けが見事。あと長く読んでない人でも違和感が凄まじい偽水原さんとそれに対する燈馬くんの反応がツボ
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6位「凍てつく鉄槌」エピソード投票したら多くの人が挙げるんじゃないかっていう鉄板の傑作。トリックがトンデモ寄りなんだけど、過去と現在、犯人の格の高さ、意外すぎる展開と仕掛けた罠の絡み具合が絶妙としか言いようがなく読後の衝撃が凄まじい。タイトルもぐう格好良い
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4位「エレファント」ここまで数学絡みの話を選んでないのは単純に僕が算数の時点で挫折した数学弱者だからですがこのエピは例外。いや論理は全くわからんのですが、この話は不可能に挑んだ馬鹿な男の浪漫に迫った話でグッと来るんです。トリックも数学に絡みつつシンプルでイイ
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3位「立証責任」裁判員裁判の副読本とされる大傑作。単純に『十二人の怒れる男』テイストな疑似法廷ミステリとしても面白いんですが、そう魅せたからこそハマる盲点に裁判員の意義と危うさを示唆している作劇が完璧すぎる。このエピソードでの燈馬は名探偵ではありません
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2位「夏のタイムカプセル」燈可奈で気ぶれるエピソードは大体傑作扱いですが、その中でも特に濃厚な燈可奈が拝める回。可奈ちゃん絡みになると行動的になったり、その善性を愛して守護ろうとする燈馬にキュンキュンしてしまう。Q.E.D.の裏テーマである「記憶」も絡んだ傑作
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1位「マジック&マジック」恐らく燈馬にとって最大の難事件。ゲストの黒法師万十さんがナイスキャラで彼の魅力で栄えある1位です。賢すぎるあまり驚きがない燈馬に対する大人としての在り方や、マジシャンの矜持が格好良すぎ、そして過去も絡めた究極のマジックには拍手喝采!
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10位「エッセイ」iffのテーマ「進学」に相対した可奈ちゃんが自分を見つめ直す回想形式のお話。事件自体は小粒なんですけど水原可奈という成長するヒロインの本質を明確に定義付け、そして今後に期待を持たせたことに意義があります。あとこの回の可奈ちゃんの暴は異常
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9位「臨時特別寝台列車事件」引き続き可奈ちゃんの本質に迫る話で「逆オリエンタル急行殺人事件」とも言える事件の構造が「ボランティアが何故内申で重要なのか?」という疑問に答える形になっている。こういう社会の構造をわかりやすく解説してくれるのも本シリーズの魅力
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8位「1億円と旅する男」無印の「巡礼」に対応する人間の業の深さが浮き彫りになる残酷回。可奈ちゃんが記憶や思い出を大事にする善性を持つことは繰り返し語られていますが、それを見事に反転させた事の真相の容赦なさよ……彼女の心を守る燈馬くんがやはり尊い
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7位「量子力学の年に」たまに出てくる格の高いゲストキャラ登場回。科学と宗教という相反するかのような二つを信仰するペテン師のような人物がもたらすものが、果たして本当にペテンなのか?答えが一面的でないからこそ人々は寄る辺を作るため学び続けるのです
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