下図(五等分の花嫁110話)から、無堂は血縁にこだわる人間とみた。今まで
・風太郎と五姉妹
・風太郎「父親の代わり」発言
・五月と上杉家
・マルオと五姉妹
と血縁を越えた関係や疑似家族的な描写をみてきただけに、私は強い反発を感じた。
今となっては100話の下のセリフが気になる。連載当時は五姉妹と竹林、それぞれが風太郎と過ごした時間と、絆の強さを相対的に表したものだと思っていたのが。「深さ」とは何だ?四葉と風太郎の約束を指すのか?四葉のことなら、わざわざ竹林に噛み付くこともなかろうに。
#五等分の花嫁
115話で一花はまた良からぬことを考えた。「風太郎に選ばれた」四葉には隙があるのか。逆に一花をしてどうにもならない、あるいは応援しようと思う妹は誰なのだろうか。#五等分の花嫁
(下図の)118話の五月とのやり取りがそれを如実に物語っているように思う。五月の意味深長な言葉に何の疑念も持たない風太郎。自分が抱く風太郎のイメージが崩れていく……四葉について「主人公として失格」と先に書いたが、それは風太郎にもそっくりそのまま当てはまる。
#五等分の花嫁
114話で風太郎は五月に諭され、逃げる四葉を追いかけた。非合理的な判断だ。これまで風太郎と四葉の体力差は明白に描かれており、本人も重々承知しているはずだ。そこに風太郎が一花たちを思いやる心が加われば、五月の忠告を無視してでも彼女たちのもとへケジメをつけに行くはずだ。
#五等分の花嫁
『パワプロクンポケット』の彼女攻略の中には、決まった選択肢を一つも間違えずに選ばなければならないものがある。117話の風太郎の「話したいこと」も、その間違いによって永遠に絶たれたかのように見える。どうでもいい話か?恋愛ゲームの世界のようで「現実感」がないように思う。#五等分の花嫁
ここには117話の下の場面も加わる。これだけ繰り返し「話したいこと」を描いておいて、何もなく終わるとは到底思えない。#五等分の花嫁 https://t.co/9e2CXa4Tiu
121話に妹・らいはの姿がない。それどころか影も形もない。妹のために勉強に励む……四葉と交わした約束の根底であり、行動原理のひとつでもあり、風太郎が愛する妹のはずなのに。#五等分の花嫁