漫画家にはそれぞれ作家固有の「クセ」みたいなものがあると思うけど
やしろあずき氏の描くマンガの、片目を瞑ってる割に、笑顔でもないからウィンクしてる訳でもなく「このタイミングでこの表情なる?」という顔、意図が読み取れなくてずっと気になってしまう
「ダメージ・苦痛を味わった」
「眠い・ダルい・今起きた」
「涙を拭う」
「ドヤ顔で何かを解説する」
「笑う・上機嫌」
みたいなタイミングで片目を閉じた表情を使うのは分かるのだけど、このシチュエーション・台詞の時に片目を閉じるのマジで分かんないのよ
フォロワーにジークアクスからガンダム見始めた人が多いので、シャアのファンになった人に本当に勧めたいのが安彦良和の漫画版ガンダムことジ・オリジンです
明確にシャアをもう1人の主人公として描いており、少年時代から濃厚に描写されて楽しいぞ
幼少期というか文字通りシャア誕生の場面からある
……誇大妄想気味のジオン・ズム・ダイクンにジオン広国の暗い未来が垣間見えます
ジ・オリジン版は「本物」のシャア・アズナブルも出てくる。ご都合主義と言えばご都合主義だが、「リプリー」みたいな身分乗っ取りや、シャアが目の色をマスクやサングラスで隠し続ける理由付けも行われていて面白いんですよ
ジークアクス最終回に触発され、久しぶりに安彦良和のジ・オリジン読み返してたのだけど、
結末部はZガンダムその他と必ずしも繋がらず、アムロが戦いから解放されて「人が人と分かり合える社会を作る」というポジティブな目標を抱いて終わるんですね
ジ・オリジン、シャアをピカレスクな副主人公として扱い、ものすごいページと時間を割いて復讐の半生を描いてきた後で、アムロに全否定させるの本当すごい。
リアルタイムで読んでた時、この場面はとてもショッキングだった。「あなたはニュータイプなんかじゃない」
これって単純に「能力」の話をしてるんじゃないんですよ。サイコミュを使えるとか使えないという話ではなく、
シャアの「共に敵と戦おう」という誘いに対して、「ニュータイプは対立で有利になる為の力ではない」というアムロの主張です
面白いのはここからで、ガルマやキシリアら復讐の相手にも、余裕綽々の見下した態度を取っていたシャア。しかし何者でもないアムロに対して苛立ち、感情も本音も剥き出しにして憎み、キレまくる。
虚飾の仮面が剥がれ落ち「私を分かってくれ」と主張している。TV版では見れない、本作ならではの迸りだ
で、一番悲しいのが結末。「私にはまだアルテイシアがいる」と最後の心の拠り所を明かすが、戦いの終わりに彼女が駆け寄ったのはアムロだった。本当に一人なんですよシャア。家族から離れ、友人を裏切り、最後には一人になってしまった。しかしもう止まれない、キシリアだけは殺るしかない……
それは多分記憶違いで、オリジンのシャリアはギレン直属の愛国者として描かれていて(ジークアクスでは木星行きで価値観が変わってしまった事になっている)、エースパイロットのシャアに対しては普通に敬意を払っています。
どっちかというと戦績が何も無いララァをライバル視しているんですよね。 https://t.co/ge8hNG4use
オリジンのシャリアは大局を見れない軍隊の駒ではあるが、TV版でもやっぱ「不器用な男」として描かれてるので、その点では大差無く、俗物呼ばわりはちょっと可哀想ではある。
木星から帰ってきた途端フラナガン機関に出向を命じられ、本当に都合よく使われてるが、ギレンに期待されて嬉しそう