調子に乗ったアダムはすぐさまファラオの首をへし折り(!)、自らが王の座に。過ちを悔いたシャザムは、アダムの名を「ブラックアダム」に改めると、魔法で宇宙の果ての星へと追放。
以来、5000年もの間、ブラックアダムは宇宙を飛び続け、ついに1945年の地球に帰還…
「馬鹿な老いぼれめ、それを言うならシャザムだろう!」と、まんまと罠に落ちてシャザムの名を口にした結果、常人のテス・アダムに戻ってしまい、あえなくノックアウト。
すると、見る見る内にアダムの身体は5000年分の歳を取り、あっという間に骸骨に!
さらには、子役スターのスプライト。やる事なす事、全てが大当たりの人気者で、11歳とは思えぬ世慣れた態度が特徴。
かつてのエターナルズを知る人は、名前だけで彼らが人間化したエターナルズだと気づく仕組み。
ロクソンの現CEOは、新キャラのダリオ・アガー。逃げ遅れた従業員を即座に解雇して救出義務を放棄する超外道ながら、口の上手さや糞度胸は魅力的。
この男と、ソーの宿敵で映画第2作にも登場した、ダークエルフのマレキスが今回のヴィランになります。
その憑依者に選ばれたのが、『フィア・イットセルフ』のヴィランだった、オーディンの兄のカル。かくして対立の図式は、「ダブル・ソー対オーディン兄弟」に。
昔の部下から、娘のローラがハーモニーなるカルトからどうしても戻ってこないと相談を受けたグリーンアローは、ガラの悪い警備を蹴散らして教団の施設に侵入。ローラを探す中、自分もローラを探しているという正装した青二才に遭遇します。そこに駆け寄るウェディングドレス姿のローラ。
二人はこれからハーモニーの集団結婚式に列席するところだったのです。
実はこの82年の7月には、プロレスの殿堂マジソンスクエアガーデンで実際に集団結婚式が行われており、直前に出版されたこの号を読んだ自分が、あぁアレかと気づいたという事は、海外ニュースなどで話題になっていたのでしょう。
一方で地球での争奪戦には、こんなキャラも。タークと呼ばれるこの男、『デアデビル』誌にチラチラ顔を出していたチンピラです(『ボーン・アゲイン』のこいつです、よくまだ生きてた)。派手なスペースバトル一辺倒ではないところが、また面白い。
そしてご対面。「こんなのはアトランティスでも見たことない」なんてさらっと言ってますが。「怪物探しを続けるの?」と訊くショーティにジョーンズ博士は、「いや、大いなる未知のままにしておこう」と返し、遠くからその様子を見つめるチューイで幕。
2本目は、鎧そのものだったアーマーのイメージを一新させた『テールズ・オブ・サスペンス』#48。魔法の人形で相手を操るミスター・ドールに対抗するために、より軽量のアーマーを開発するというストーリー。新型アーマーの機能紹介もワクワクしますが、呑気なドラマパートも楽しい。