そうだなあ。
機甲虫隊ビートラスは、今ならアニメ化こそ似合うかも知れない。
メカは全てトゥーンレンダリングで動かして。
1984年当時はアニメ化は無理だと思った。
ロボはともかく、昆虫型が画面でカッコよく動かない。
6本足をスピーディーに動かすのは難しい。
それが今なら可能だ。
…で、たまたまお世話になってたアニメVの編集長さんが「宮尾さん ウチで漫画描きませんか」と声をかけてくださった。
二つ返事で受けて、あれこれ模索して生まれたのが【うどんの妖精】
これに何の反応も無ければ、僕は漫画は向いていないという答えだ。
つまり、その世界で長く生きてきた「人生と時間の厚み」が感じられないと、大人を描いたことにはならない。
カッコいい大人だけじゃなく、だらしない 陰険な大人もいる。
そんな様々な大人の中にいる、若い主人公だからこそ「世界」なんだ。
それが描けるようになりたかった。