「恋する民俗学者」は明治の文壇を背景に柳田國男の少年期から青年期までを追う「大河ドラマ」です。
第一の故郷辻川から第二の故郷布川に移り住み近隣の家の書庫の書物を読み漁る國男は「間引き」の絵馬を見てこの地に生まれれば間引かれていたかもしれぬ自分の運命を思う。
https://t.co/MEL0eo9TYo
「恋する民俗学者」第2話
兄と上京した國男は将来も見えず学校にも通わない。気まぐれに柔道を学ぶ。
見兼ねた兄は國男を森鴎外に引き合わせ國男は文学を知る。エリスの如き少女との邂逅、そして生涯の盟友・田山花袋と出会い。
國男を中心に明治文学史が静かに動き出す。
https://t.co/0BwRZwECxd
「恋する民俗学者」第3話あらすじ。
「世に出る」のはお前たちの世代だと東京を去る國男の兄。作家として世に出たくて煩悶する花袋。
溢れる才能を持ちながら、言葉だけの恋を詩にしていると嘯く國男に花袋は「君の本当の恋の詩を自分は読みたい」と迫る。
https://t.co/Z4ZqYKoyxc
「恋する民俗学者」第4話あらすじ
幼馴染みの少女とエリスの如き少女を巡り故郷で進行する國男の恋。自身の恋を描く島崎藤村がグループに加わり、小説に書くべき恋の経験がない花袋は國男に代わって國男の恋を自分が「文学」として描きたいと國男に告白する。
https://t.co/cdpgodof50
全話web公開中の「恋する民俗学者」、同じコーナーでフランスでマンガの学校の先生をしつつ作画担当中島千晴さんのフランス滞在まんがも公開中。
「24年組のまんがみたいな街並み」を発見したトゥールーズに大学の助手を辞めて移住します。
こちらもどうぞ。
https://t.co/OfQtwhLfAF
大塚英志・西川星蘭「クウデタア」、中盤の一回分試し読みできます。
1945年、敗戦によって甘美な死という夢想を諦念する三島由紀夫の場面から、1959年、少年Yが右翼団体に迷い込む場面へと飛びます。
https://t.co/lWoQ3doOqR
1000p無料配信中「恋する民俗学者」第5話
故郷で二人の少女との恋に自ら見を投じるかのように流される國男。それを小説に描く花袋。その花袋の小説が國男の恋を複雑な方向に導く。恭二郎がその関係がかつての鷗外と國男の兄通泰との関係に似ていると危惧する。
https://t.co/ULsZyKCV1T
1000p配信中「恋する民俗学者」第6話
幼馴染みの少女との情交を繰り返しながら鷗外とエリスの題詠のごとき文学のような恋に傾斜する國男。恋など文学の生み出す虚構だと嘯く國男に困惑する花袋はその呪縛から逃れんと國男らとの共同詩集「抒情詩」を滝に投じる。
https://t.co/tPGfGCI3VG
第6話こぼれ話 最後の場面は有名な柳田國男の神秘体験
「私はこの時しゃがんだままで、首をねじ向けて青空の真ん中より少し東へ下ったあたりを見た。今でも鮮やかに覚えているが、実に澄みきった青い空であって、日輪のありどころよりは十五度も離れたところに、点々に数十の昼の星を見たのである」
「恋する民俗学者」第7話
「恋の詩」が文壇に溢れる時代がやってくる。
國男らとの合同詩集「抒情詩」への文壇からの批判に憤る花袋は太田玉茗の妹りさをぎこちなく意識し始める。
國男との恋の行方を醒めた言葉で呟く幼馴染み。その二人の関係が恭次郎に発覚する。
https://t.co/8yZkXu2LHk
明治文学史を描く群像劇「恋する民俗学者」第8話
秀子と國男の関係を知った恭次郎は二人の縁談を進めると宣言。しかし國男の心は「実際」にはないことを秀子はしっている。恭次郎は國男を「実際」につなぎとめて欲しいと秀子に懇願する。「実際」とは「現実」のこと。
https://t.co/jJmxKz7o2z
明治文学史を描く「恋する民俗学者」第8話 こぼれ話
作中で島崎藤村が「私なんか」と繰り返すがこの自己卑下の口癖を柳田國男は「うぬ憎み」と評した。
柳田の屈託に満ちた藤村論「重い足踏みの音」の中にある。
https://t.co/jJmxKz7o2z