まんが訳「酒呑童子」、中国語版、英語版を作りました。
近く公開します。海外の方のみならず、語学の教材にもどうぞ。 
   まんが役絵巻シリーズ「稲生物怪録」、配信は4月ごろ、コミックウォーカー とニコニコ静画で「週間」ペースの更新で準備中。
またどこかが本にしてくれるといいなあ。 
   「ヤングエース」次号「くだんのピストル」校了中。まさかのケモノ幕末ものは山崎先生の提案で僕はノープラン。
犬、猫、子供が登場とバラエティー番組なら鉄板なのだが、何しろ「黒鷺」な僕らだからなあ。 
   ヤングエース次号、「東京オルタナティブ」校了中。
ナットを投げて安全地帯を探して移動する案内人はもちろん、タルコフスキーの「ストーカー」のオマージュです。 
   「恋する民俗学者」巻末には作画担当の中島さんロケハン写真も公開。國男の故郷辻川、第二の故郷布川、引きこもり先の犬吠崎、鴎外の住居、登場しなかった花袋の生家、成城柳田邸移築先の飯田、そして浅草パノラマ館の描写のためスイス(写真左下)に現存する本物のパノラマ館にまで行ってくれました。 
   「まんがでわかるまんがの描き方」AI編校了中。
手塚AIプロジェクトは「AIが作った」とされる短文をプロットとして人の頭で膨らませる段階で「物語の構造」を参加した人間の思考が用いていて、いや、それをやるのが本来AIに期待されてた役割でしょ、という話。 
   戦場で描かれたまんがは文化工作目的が多いが今でも中国の古本サイトに行くと藤原英比古の楽しい軍隊生活を描く軍事絵葉書が多数ある。その作風と裏腹に藤原は文化工作誌「建設戦」に「戦争と漫画」を寄稿、中国における「漫画戦」についても報告。戦場における漫画の立ち位置がわかる。 
   戦時下の外地の漫画家としては朝日新聞から上海の新聞「大陸新報」に送りこまれた可東みの助がいる。上海で活動する日本人漫画家の「大陸漫画倶楽部」、枢軸国寄りの外国人を加えた「上海漫画倶楽部」、「鉄扇公主」の万兄弟への接近など「政治」に翻弄される。敗戦後、帰国。妻や乳飲み子と入水自殺。 
   まんが訳「稲生物怪録」、絵コンテ作業、粛々と進行中。
4月から配信できるといいなあ。 
   「クウデタア」(2017)は1960 年が舞台。大江の「セヴンティーン」のモデルにもなった少年テロリストなど恐るべき17歳と言われた3人の触法少年の事件と彼らを文学の言葉でやがて記録する若き大江、石原慎太郎らと迷走する三島由紀夫を描く。美輪明宏、江藤淳、庄司薫も登場。全一巻600p。 
   「ヤングエース」次号、「まんがでわかるまんがの書き方」校了中。今回は AI編最終回。
手塚AIの仕組みはなんちゃてAI、KATARIBE-botとさほど変わらず、のストーリー構築能力は同じぐらいなんじゃないか、という話。 
   重版決定。巻末に折口信夫が「遠野物語」を夜見世で入手した際、異界に迷い込んだごときの記憶を歌った詩、ロマン主義の発作が起きた柳田と思しき人物が湖底に眠るかつての王都を探す田山花袋の短編(柳田の恋は描かなくなったがそのロマン主義の発作は描き続けた)も収録、マニアックな内容です。