アイズナー賞発表。私的には、スタン・サカイとパコ・ロカ。どちらも、既にいくつも賞を取っています。サカイ氏は京都生まれの日系アメリカ人で、度々ここで挙げている「グルー・ザ・ワンダラー」のレタラーであり、武士道溢れる動物コミック「ウサギ用心棒」の作者です。邦訳出ませんかね。
またパコ・ロカ氏については、邦訳がまだなかった頃にサインをいただいたことがあります。内証的なストーリー作りとはまた違って、気さくで明るいお兄さんという印象でした。この時サイン本となった「灯台」はシンプルな絵に惹かれて購入したもので、邦訳は「皺」に収録されています。
おおそういう時期ですね。画像は以前パリで買ったセーラーVのフランス語版です。天野くんとひかるちゃんもアゲ。
#愛野美奈子生誕祭2023
#セーラーヴィーナス生誕祭2023
また面白いのは、主人公がジョージ・オーウェルの「1984年」を持ち込んでる点。少なくとも、没収されるような禁書ではなかったという事です。しかも現地のガイドに貸して反応を見るなど冒険心満々。もっとも、平然とこれができるのは、主人公が国交あるフランスから派遣されたからでしょう。
2巻目、「大陸横断鉄道」。鉄道会社はシカゴから西海岸までの路線開通を目指していたが、謎の陰謀によって建設が進まなかった。その事業をルークが指揮することになる。時間の経過は無視してニョキニョキと伸びる線路と、その周辺でのエピソードが楽しい。
2巻目は謎が謎を呼ぶ系の話。秘薬作りに必要な黄金のカマを入手するため、大都会ルテチア(パリ)にやってきたアステリックスとオベリックス。しかし鍛冶屋を営む従兄弟は失踪、目当てのカマは品薄で、誰かが相場を上げようとしているらしい。果たして従兄弟はどこへ消えたのか。また黒幕は誰か。
アステリックスとオベリックスは、策をめぐらして追っ手を混乱させます。その隙に国境を越えてゲルマニアに侵入。今のドイツあたりですが、警備は曖昧でゆるい。一行は牢に入れられますが、扉は怪力によって繰り返し壊され、泣き崩れる衛兵が気の毒。
手元にもう一冊あるのが11巻「浮遊世界」。行方不明の仲間を探すため、ナヴィは惑星リベンに派遣される。そこは封建的な社会であり、重力をねじ曲げるレアメタルの産地です。モデルとなった世界は時代劇の日本(惑星の地形が既に!)。現地人に偽装する過程は、他のストーリーでも描かれています。
「海底2万マイル」。SFの父・Jヴェルヌの原作小説は、現在でもフランスで上位の人気だそうで、ディズニーの映画化が1954年、このノベライズ出版が73年。初見は学校の図書室でしたが、豊富な写真やイラスト、そして桑田次郎氏(8マンですよ)の漫画が挿入されていて、子供心は鷲掴みです。 #潜水艦