大友克洋の『AKIRA』に登場する鉄雄と金田は漫画劇場アニメ共にライバル描写が印象強い
主人公・金田の幼馴染である鉄雄は劣等感を抱えたキャラでありライバル側がそういった感情を見せるのは当時珍しかった
関係性を象徴した最大の見せ場が、鉄雄の記憶の中にある幼少期の金田との出逢いの場面だろう
主人公との対比を際立たせる美麗ライバルキャラの存在もまた重要だろう。
『ベルセルク』のグリフィスや『犬夜叉』の殺生丸が代表格のジャンルだが個人的には『烈火の炎』の紅麗の存在を推したい。
殺生丸は女性人気を象徴したキャラであり、設定が類似している紅麗は反対に男心を擽る造型でもある。
怪盗・黒バットを倒す形で主役として入れ代わりデビューをしたのが黄金バットであり、黒バットは先代主人公と云える。
その後の設定で黒バットは名前と姿を変え、誕生したのが宿敵ナゾーだ。
ナゾーと暗闇バット自体は別人だが、暗闇バットは先輩ナゾーを差し置いてちゃっかりラスボスになったりする。
『マジンガーZ』に登場するあしゅら男爵は東映版アニメだとライバルらしい印象は無いが永井豪の漫画では兜甲児をライバルだと認定する台詞があり其の性質自体はあったと思わせる
『マジンカイザー』では派手な剣戟を展開し『真マジンガー 衝撃! Z編』では今川監督の趣向によりライバルらしい設定となる