読者の感情を動かす「キャラクターの変化」
○キャラクターの成長
・弱い人間が強くなる
・バカが利口になる
・悪い奴がいい人間になる
○キャラクターの関係性の変化
「手錠の二人」
・ある条件で縛られた対照的な二人のキャラクターが対立を重ねながら少しずつ相手を理解して和解に向かうストーリー
キャラクターのことを一心に考え続ければそのキャラクターが質問に答えてくれるようになるでしょうか?
答えはNOです。
登場人物を創作するということ・・・それは自分の中にはいない「他者」について知るということです。
#マンガ脚本概論
短いページで複数のキャラクターの性格を描き分ける
「リトマス法」。「喫茶店の注文」「BBQ」「ゴキブリが出た」などあなたなりの「リトマス紙」を考えてみましょう。キャラクター設定を考えるときにも役に立ちます。
#マンガ脚本概論
学生の作品には驚くほど「大人」が登場しません。今年も「親が死んでいる/旅行している」などの設定の作品にいくつも出会いました(苦笑)。
「大人が主人公をサポートするマンガ」を描けるようになることは作家としても大人になることなのだと思います。
#マンガ脚本概論
キャラクターの変化は読者の感情を揺さぶる重要な要素になります。
(1)キャラクターの二面性
(2)キャラクターの成長
バカが利口になる/弱い人間が強くなる/悪い人間がよくなる
(3)キャラクターの関係性の変化
・・・「手錠の二人」
#マンガ脚本概論
キャラクターは出発点として「性格」を考える必要があります。」脚本におけるキャラクター表現の第一歩として「一語」で表現できるキャラクターを考えてみます。
テオプラストス「人さまざま」より「へつらい」、夏目漱石「坊ちゃん」
#マンガ脚本概論
短編で勝負しなければならない新人作家はストーリーづくりと並行してキャラクターを考えたほうがよいです。
例えば主人公の成長物語を描きたいのであれば、あなたが好きなタイプの人間を主人公にするよりむしろ「弱い人間」を主人公にするべきでしょう。
#マンガ脚本概論
プロの編集者は新人作家を見る時、まずキャラクターが描けるかどうかを観察します。
ヒットする作品では必ず個性の強いキャラクターがストーリーを牽引します。
よいキャラクターは作者とともに成長し、ストーリーを切り開く力を持っているのです。
#マンガ脚本概論
よいフィクションには「推進力と「リアリティ」がある。
「推進力」は読者に最後まで読んでもらう力。
「リアリティ」はその作品世界が実在することを証明する説得力です。
#マンガ脚本概論
ヒットする作品には型があるのでしょうか?
長いストーリーは必然的に同じ型になりやすいのです。
型にあてはめたからといってヒットするとは限りませんが、長編のストーリーの進行をチェックするためのランドマークにはなります。
#マンガ脚本概論
ハリウッドの脚本術が好む「三幕の形式」は基本的に「はじめてのおつかい」「起承承承承承転結」と同じく自力でハードルを越えて問題を解決するストーリーの形式だと言っていいでしょう。3つの幕は均等ではなく第2幕は「承」にあたるので他の幕の4-5倍の量があります。
#マンガ脚本概論