そして『げんこつ岩太』の個人的ハイライトはこのコマ。金持ちになった妄想を描いてるが、何故おでんを持ってるのか全然わからない。狂気を感じる。
次男(中2)が読書感想文の題材に困ってたので中沢啓治の自伝『はだしのゲン わたしの遺書』を勧めた。息子もゲン読者だし、メッセージが明確なので感想文も書き易いのではないかと。そして『げんこつ岩太』も読ませといた。むしろこちらが本来の中沢啓治!バランス感覚大事👊
アタルの選ぶ人物として真っ先にブロッケンが浮かんだ筈なのに「カットが意味深」とか「まだ試合してない」等という理由でネプチューンマンと予想してしまった。アタルの真意とメタ視点は全く関係ないという当たり前のことをすっかり忘れて…つまんない漫画の読み方してるなよと冷水浴びせられた気分。
ふと永島慎二『人生激情』を手にとって眺める。個性的な面々が一種のコミューンを形成していく展開は『そのばしのぎの犯罪』と同様。両作共に流れるのは、緩やかな狂気…。穏やかな画風も相まって良い雰囲気で始まったと思いきや、なんとも言えない奇妙な読後感を残す。