◆漫画家半生備忘録171
第1シリーズ最終話である第11話の人気順位は、内容を第2シリーズへ繋がるように終わらせたのが良くなかったのか、シリーズ中最悪の結果に落ち込んでしまった。
それでも第1シリーズ全11話の平均順位は4.7位。
ボクはこれを教訓に第2シリーズでの名誉挽回を心に誓ったのだった。
◆漫画家半生備忘録187
以前の記述通りボクの作家スペックの低さから「援護部長ウラマサ」第3シーズンは雲切省子登場回の第24話から第28話までの5話分で一旦終了となった。これで人気が取れなければそのまま完結という危険性もあったのだが、雲切省子というキャラは読者から支持され順位も好調だった。
◆漫画家半生備忘録192
ボクの他作品「人事課長鬼塚」や「死神監察官雷堂」も主人公が出ずっぱりでは無い。
同様に「援護部長ウラマサ」も、雲切省子というキャラを投入した事で、主人公の裏正が脇に周り、ボク自身が物語を紡ぎやすくなっていったのかも知れない。
◆漫画家半生備忘録198
第5シーズンではひとまず6話分の掲載予定が編集部にて立てられた。
この6話で終了するか、それとも継続するかは、やはりアンケート人気の結果に掛かっていた。
季節は夏。
そこで第5シーズン初回に当たる第34話の扉絵を雲切省子の水着姿にしようかと考えた。⇒199へつづく
フォロワーの@ToneAkira様から、過去の漫画家半生備忘録データを検索で抽出できる事をお教え頂いたので、明日からまた「漫画家半生備忘録」を再開したいと思います。
◆漫画家半生備忘録206
「援護部長ウラマサ」は原稿データを焼いたDVDと、コピー機で出力しセリフを鉛筆で書き込んだ物を手渡していたが、セリフの書き込み時に、絵の不具合に気付く事が度々あった。元データを修正しては再度出力という二度手間が何度も。
今でも、モニター上だとミスに気付きにくい。
◆漫画家半生備忘録226
その編集者は「じゃあ」と言って椅子から早々と立ち上がってしまった。
対応時間は5分未満。
まあ、気に入らないネームだとしても、あの対応はどうかと思う。
ボクの場合は過去の持ち込みで辛酸をなめてるんで慣れてるが、新人なら凹んでプロへの道を諦めるかもしれない。
◆漫画家半生備忘録235
持ち込みをやめたボクは、インターネット上に目を向けた。
見回せば、自作品を発表できるサイトは複数存在していた。
まずは、原稿を完成させよう。
ボクはその時描きたかった「数字男と円柱女」という作品をモノクロで描き始めたのだった。