今週の『アルキメデスの大戦』、日本の戦下手な理由が書かれている。情けや義理、軋轢を避ける事を優先して、やるべきことを先延ばしにし、切羽詰まって大混乱して、みんなの空気が変わって始めて事態に対処する。戦いでは先手、先手が大事で、みんなに気を使って、行動を後回しにするのは厳禁です。
嫌がらせや難癖、絡んでくる者には、謝罪や弁明はかえって相手を勢いづけます。これを止めさせるには、反撃あるのみで、これ以上続けると相手が被害を被ると思わせるのが効果的となります。
朱戸アオ 著『リウーを待ちながら』
日本で危険な感染症が広まった場合を、シミュレーションした漫画。隠れた名作。
パニック駄目絶対。
古来より外との戦争よりも、内部での内乱や内ゲバの方が凄惨なものになりがちです。親しい者や仲間だという思いが強すぎると、それが対立したとき、反動でもの凄い憎悪となってしまいます。
アメリカもイランも、本音では戦争はしたくない。
という事はヴィンランドサガのあのシーンみたいな感じになるわけですな。
戦いは実際に戦う前に、準備段階でほぼ優劣が決まりますが、弾薬や兵員、お金といったものは、どうしても準備できる量に限界があります。しかしながら、人間の頭を使う心理戦、精神攻撃、謀略といったものは、アイデアとやる気しだいで、戦いの趨勢を決するくらいの効果を発揮します。
GSOMIAは韓国にとって有益なものでしたが、なぜ韓国がそれを破棄しようとしたかというと、大体こんな感じです。
戦いの交渉などで、お互いが強い武器を持ち込んだら、相互不信で不測の事態が起きかねません。かといって丸腰で挑んだら不安となるので、あえて威力を抑えた武器である、小太刀や拳銃といったものの方が、お互い交渉が進みやすくなります。
クレーマーに毅然とした対応をする所が増えつつあるようですが、嫌がらせや危害を加える者には、力を見せつけるのが一番効果的となります。
あらかじめ兵を隠し、敵が来たときに奇襲をかける戦術を「伏兵」といい、敵を伏兵の前に連れてくる方法として主に3つがあります。
・進路予測:敵の進軍経路を予測し、道の途中に兵を隠す
・戦場支配:戦場に先に到着し、敵の後ろに兵を隠す
・敵兵誘導:撤退すると見せかけ、敵を誘導する