相手のリーダーが手ごわい時、カリスマ性を弱め、団結を削ぐやり方が良く用いられます。カリスマとは普通の人と違う神秘性を持ってる事なので、私生活や過去の情報を大量にバラ撒くと、普通の人々と同じだと思われて信仰が薄まります。
戦いは実際に戦う前に、準備段階でほぼ優劣が決まりますが、弾薬や兵員、お金といったものは、どうしても準備できる量に限界があります。しかしながら、人間の頭を使う心理戦、精神攻撃、謀略といったものは、アイデアとやる気しだいで、戦いの趨勢を決するくらいの効果を発揮します。
中立を維持するのは非常に難しいです。こちらに争う気が無くとも、相手はこちらの資源を狙ってきますし、別の相手とこちらが手を組まない内に、つぶしてしまおうと考えるからです。つまり何が言いたいかと言うと、『無慈悲な8bit』週刊ファミ通にて連載中です。
防御は攻撃に比べてリスクが少なく、大軍で防御を固めるとさらにリスクが減るはずですが、戦史を見ると不思議な事に、防御を固めれば固めるほど、どちらかというと勝利から遠ざかります。相手を倒すには、リスクのともなう”攻撃”をしなくてはなりません。
古来より外との戦争よりも、内部での内乱や内ゲバの方が凄惨なものになりがちです。親しい者や仲間だという思いが強すぎると、それが対立したとき、反動でもの凄い憎悪となってしまいます。
戦いの交渉などで、お互いが強い武器を持ち込んだら、相互不信で不測の事態が起きかねません。かといって丸腰で挑んだら不安となるので、あえて威力を抑えた武器である、小太刀や拳銃といったものの方が、お互い交渉が進みやすくなります。
ウクライナはCIS設立時に、独立の文言を入れろと強硬に主張したくらい、独立への執念は並々ならぬものがあります。
今週の『アルキメデスの大戦』。
「首都を落としただけではダメ。大事なのは政府要人を脱出させない事」
ロシア「・・・・。」
かつて戦時中、太平洋方面から米軍が攻めてくる際、日本本土への上陸地点は南九州と関東方面だと推測され、そのための本土防衛戦が真剣に議論されましたが、結局無理という結論に至りました。日本は、本土での決戦はかなり守りづらい国であり、海上で防衛するのが今も昔も重要といえます。
戦いでも仕事でも、一番大事なのは「自分で行動する事」です。計画を立て過ぎてリスクを過剰に嫌ったり、相手の心情を考え過ぎたりして結局実行しないのは、大抵悪い結果をもたらしがちです。