『アントマン:セカンド・チャンスマン』
バツイチ無職前科持ち。そんなダメな俺だけど、愛する娘の為に頑張るぜ!例えば、えー、起業とか…。いや、就職しようにも死亡期間=空白期間が長いのがネックになんだよクソッ!
(スーパーヒーローコミックのあらすじです)
#好きなアメコミを語る 
   2代目アントマンことスコット・ラングを主役に据えた一作。「こんなんを主役ってどうすりゃええんじゃ…」と頭を抱えるところだが「お調子者で愚痴り屋、しかし愛する娘のために頑張るダメ中年」と愛すべきキャラとして描いた傑作シリーズ。まあ邦訳は一冊しか出てないけど…。
#好きなアメコミを語る 
   まあそんな彼だが、伝手を頼って『ナニコレ珍百景』に出たら登録ならずで終わったり、凄惨な動物実験の実態を目の当たりにして動物愛護主義者になったり、宇宙人とタイマン張ったりしてたら晴れてリーグに入れました。良かったなぁ…まあライターはグラント・モリソンだけど…。
#好きなアメコミを語る 
   『K2』、旧作の「過換気症候群の患者にはビニール袋を被せるとよい」っていう治療法を「場合によっては逆効果だよ」「っていうか今では推奨されてないよ」と紹介してるのめっちゃ誠実ですね…。 
   『K2』、旧作の「いくらKAZUYAでもバットでぶっ叩かれたら気絶するよ」っていうシーンを「頭ぶん殴られても気絶はしないよ」って紹介してるのめっちゃ誠実ですね…。 
   いきなり文句から始めてしまったが、なかなか見ない組み合わせで短編が読める楽しいシリーズではある。『THE NEW DEAL?』なんて「最近の若者は分からん!」とボヤく戦前生まれの爺さんとネオナチ気取りの悪ガキと、組み合わせだけで面白くて特に好き。
#好きなアメコミを語る 
   『Doctor K』最終回は老いた高品とその息子が新たな"K"と出逢うところで幕を下ろすんだけど、『K2』序盤で高品に旧作ラストの台詞を再び言わせることで「この世界は旧作ラストと違うパラレルワールドの話ですよ」と示唆するの、めっちゃ誠実ですよね…。 
   『スーパードクターK』は平凡な町医者・高品とKAZUYAの出逢いで始まり、年老いて医学界の権威となった高品とその息子が新たな"K"と出逢うところで終わる完璧なラストなので『K2』無料期間でハマった人は是非触れてほしい。『Doctor K』終盤のKAZUYAと高品の最後のやり取りはメチャ泣けるぞ。 
   ここでTETSUがKAZUYAをぶん殴ってるのは色々あって自信を失いかけてるKAZUYAに「お前がそんなんでどうする!」と活を入れてるシーンなので特に因縁とかそういうのではなく、しかも原因作ったのはKEI。更にTETSUはKEIに殺されかけたが特に触れない辺り人間が出来すぎちょる。 
   『K2』はKAZUYAすら完治できなかった病を現代の発達した医療で処置する話が多いけど、実は『スーパードクターK』初期エピソードで通過済みのパターンだったりする。君と僕だけの秘密だぜ。