昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（6/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（5/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（4/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（3/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（2/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（1/8）

あさっては8月15日、終戦記念日ですね。75年前の8月は──6日に広島、9日に長崎に原爆が落とされ、同じく9日にソ連参戦。日毎に追い込まれていく日本。当時長野県の飯田市に疎開していた山田風太郎の生活は？ 発売中のモーニング36・37合併号の「#風太郎不戦日記 」をぜひご覧ください。#勝田文

【75年前の8月11日】「余は日本の命脈があと二、三ヵ月のごとき感じ、昨夜せり。しかれども若しこれが事実ならば、あと十日とすら思う。ここまで切迫せりとは愕かざるを得ざれど、敵が原子爆弾を使用せる以上、戦争は真に無益なりといわざるべからず」#風太郎不戦日記 #勝田文 #山田風太郎 #不戦日記

【75年前の8月9日】「◉夕のラジオはソビエトがついに日本に対し交戦状態に入ったことを通告し、その空軍陸軍が満州進入を開始したと伝えた◉しかし鈍い。一般には十二月八日のような昂奮は認められない。予期せぬことではなかったこと。激情的な事実にも馴れっこになっていること」#風太郎不戦日記

【75年前の8月6日】「現実に第二のドイツと目されている日本を思う時決して笑い事ではない。滑稽なる喜劇であればこそ、敗北せる当事国はいっそう悲惨な戦慄すべき状態となる。決して敗けられない。況んや降伏をや。降伏するより全部滅亡した方が慷慨とか理念とかはさておいて、事実として幸福である」

【75年前の7月31日】東京医専・緒方校長の講義「日本中の都市という都市が全滅してゆくにも拘らず、なおB29の跳梁に委せているのは、物が足りないのではない。あれが出来ないからだ。あれを撃ち墜す飛行機が日本にないからだ！この悔しい思いを満喫しなければならないのは、吾々の頭が招いた事なのだ」

【75年前の7月28日】「八紘一宇、何ぞ他民族に対して不可解の理想なるや。日本人たる余にもよく分らず、況んや他民族をして信ぜしむるをや。ただし、理想の旗の文句はどうでもよし。要は力なり。武力なり。これ本次大戦により吾らが得たる悲痛なる最大の真理なり」#風太郎不戦日記 #勝田文