昭和生まれの私は、カレンダーやチラシが宝物だった。
それらの真っ白な裏側は、何を描こうか、胸躍る瞬間だった。 
   私の中に残る昭和の記憶を文と4コマで綴る 
「おはるちゃん 昭和の記憶」  
第14話 彼岸花の秘密
秋になると墓地や田んぼのあぜ道に咲く彼岸花。
どこの墓地にも田んぼにも彼岸花が群生している。それがとても不思議だった。
まさかそんな理由で植えられていたなんて。 
   #わたしを作った児童文学5冊 
小川未明童話集
フランダースの犬
飛ぶ教室
龍の子太郎
王子と乞食
フランダースの犬のエンディングに号泣した私は、無謀にも作家になってこの結末をハッピーに書き換えてやると誓ったのだった。 
   離婚して17年、ひとり暮らし10年。鬱病になったり、長年のパニック症がひどくなったり、苦しくて苦しくて人生を投げ出したくなったりもしたけど。
私には漫画があった。
どんなに苦しくても漫画を描くことだけは出来た。
だからこうして今の私がある。
そして、皆さんが私を育てて下さった。