確認しないといけない事柄あって、『石の花』連載開始の「コミックトム」をすごくひさしぶりに開いてみたら、連載開始当初の絵柄は『12色物語』の頃タッチそのままで。単行本とこんなにも違うのかと改めて驚きました。。この第1話でのフィーの可愛さたるや。。😯
坂口尚『石の花』での戦場や強制収容所の描き方は凄まじく、深く重く心に迫ってくるですが。こういったシーンの言葉ひとつ一つにも、心揺さぶられますね。
「同名の作品はすでに既刊本を持ってる」という方にも、このMOM叢書の冊子をぜひ手に取っていただきたいです。B5サイズの大きな判型で書籍になると、坂口尚の絵の魅力がいっそう立ち上がってきて、作品の印象がまた変わるかと思いますよ。。
ページの1コマ目、時計の「コチコチコチ…」がこの場面の緊張感を高めていますよね。もう、どのページも構成が計算し尽くされていて…美しくて…、展覧会場の限られた展示スペースに、どの原画をセレクションすれば良いのか悩むばかりです。。。 https://t.co/eFHadoqtlw
マンガナイトBOOKSでの原画展で展示されるこの原画は、実際の作品としての仕上がりはこのようになります。逆版・白抜きの処理は製版の現場での仕事となりますが、坂口尚さんの頭の中ではすべて完成形が見えているんですよね。 https://t.co/CkfgfqrVm4
間もなく、坂口尚原画展2019の開催となりますが、もうひとつ皆さまにお知らせ。【坂口尚コレクション 2】として、坂口尚の初期の短編『しおり』を刊行します!『しおり』はわずか10ページの作品ですが、坂口尚の世界が凝縮された芸術性の高い傑作。初のB5判サイズ、単体の冊子として出版します。
今回の展覧会は、坂口尚の「絵の魅力」にフォーカスをあてるという意図で、ショート作品の傑作『イラストファンタジー』(1973年)を中心に据える展示内容としました。同時代に描かれた『しおり』他、台詞が少なく絵によって見せる(語る)作品をセレクトして展示します。
坂口尚の『闇の箱』(1979〜80年)は、三流エロ劇画誌のひとつ『劇画アリス』に連載されました。この作品がなぜエロ劇画誌に?って思わずにいられませんね😅。成人向け雑誌の自動販売機でしか買えなかったということで、当時は購読するのに苦労した…という話をいろんな人から聞いたことあります。。 https://t.co/zC96WBzeVC
【「坂口尚と一休」展】前期(12/25〜12/7)の展示では、『石の花』からのセレクションとしてこの原画も展示します。
最初の単行本、潮出版社・希望コミックスの時点で加筆修正されていて、新潮社版で更に大幅な修正が重ねられています。ホワイト加筆やコマの切り貼りが多くて、原画スキャン後のレストアが大変でした。この第1話のコマとか、手前の子供二人が消されてしまってますね。(希望コミックスの時点で)
『石の花』連載開始の「コミックトム(1983年3月号)」から、もう1ページ。リアルタイムで読んでた読者には、雑誌掲載版の絵を見ると当時の想いが蘇ってくるのではないでしょうか。フンベルバルディング先生の後ろ姿に、坂口尚という存在を重ねてしまいますね。
「先生はどこから来たんですか………」 https://t.co/RArt0vBu8m