それはある種、エルネッティの忠告を東耶なりに受け止めたようでもあった。
またアレクの接触により、治せない右腕も保留とした。
各自準備は概ね順調だったが、灰都については内部でも
雲行きが怪しいことが噂されていた。
剣聖は率直に告げる。
「灰都は指南の終わりに死ぬことになる」
避けたいのなら、指南を降りるべきと。
技量、精神共に灰都は指南を受けれるような状態に無いと。
気がつけば波打ち際にいた。
隕石がゆったりと降下し、巨大な骨が散乱し、雪が舞い、マグマが噴き出ていた。
終りをみていた。