もう一冊は
『黒い天使』川崎のぼる。
60年代の公民権運動の影響を窺わせる本作だが、設定やストーリー展開など新城さちこ先生の『エミの天使』とかなり共通点が見受けられる。
両作品は1966年にりばんとマーガレットでそれぞれ発表されており、ある意味一対の作品として捉えても良いのかもしれない。
1971年のヒットパンチ(檸檬社)創刊号にはつねやまたかし名義で『おかま哀歌』という作品が掲載されている。
だらけの常山プロの紹介では71年デビューとあるので、棚下照生アシから独立して間もない頃。
名作『おとこの口紅』のルーツといって良いのではないだろうか。
悪夢的と言えば『地獄へのエレベーター』も好き。
タイトルだけで全部内容が分かるシンプルイズベストな作品。
『妖女ダーラ』『霊少女魔子』
日野日出志
買いそびれていたのを漸く購入。
それぞれボーナストラックが掲載されており、今回は僕が大好きな作品『白い世界』と『糞虫』が!
『霊少女魔子』の中にもこの設定は生かされているけど、こちらはハッピーエンド?それぞれの違いを読み比べてみても楽しい。