『マカロニほうれん荘』は、1970年代のドタバタギャグマンガでありながら、現代の目で見てもメカ・軍装の考証が異様に正確なことでも知られる作品です。
いろいろな意味で伝説の作品といわれるだけのことはありますね。今も原画展が開催されたりしています。
ときに、ムッソリーニが登場する日本のマンガといえば、今なお『マカロニほうれん荘』が最高傑作とされているらしいのは興味深い。
そしてこの展開!
やはり本作、王道的「萌え」系文化との相性の悪さは明白と言える。
だがそれがいい!…のか?😅
あと『デトロイト・メタル・シティ』、艦これやアルペジオが登場する少し前に、いきなりこんな歌を即興で熱唱しているあたりも凄い。美少女が出てこないだけだ。
意味は無いんだが凄い。やはり、こうでなければいけません。
『デトロイト・メタル・シティ』は二重人格ギャグ漫画として名高いが、いま改めて読むと、
「非リア充の屈折した承認欲求と怨念」の的確すぎる描写が読者の潜在的ニーズに激しくマッチしたのであろうな、ということも窺えて興味深い。
オシャレ恋愛文化に対する愛憎とか。
「加害者・被害者ひっくるめた共犯者意識」といえば、たとえば『闇金ウシジマくん』とかは、そのへんの雰囲気・心理描写が抜群だった印象があります。
それもあの作品を傑作にした要因のひとつかもしれません。
大阪の拳銃強奪事件は、古谷実の『ヒメアノ〜ル』を思い出させるものがある。というより、現代の心理的空気感が全体的に、古谷実ワールドぽくなっているように感じられる。
稲中卓球部のお下劣ギャグで一世を風靡した古谷先生だが、「恵まれざる者」に関する彼の心理的洞察と予見はやはり凄い。
【仏パリ「黄色いベスト」運動の暴力に「赤いスカーフ」で抗議 】https://t.co/hICpHbikGS
以前、某フランス人が
「私たちは、ナチの占領に対しても、おしゃれで対抗しました! 三色旗が禁止されたときも、青・白・赤のコーディネートで!」
と述べていたのを思い出します。さすがはお洒落の国です。
漫画祭での高橋留美子さん評の
「アウトサイダーや変人を前面に押し出し、彼らにもチャンスがあることを示そうとこだわった」
という観点が、実にフランスぽくて面白い。私的には、
「男子のしょうもなさを徹底的に描きながら、男子から絶大な支持を受けているのが凄い!」
という知人の評に納得です。
創作の会話文では「説明的で長い文章は避けるべき」とよく言われますが、ジョジョとか見てると「言霊的にイケてればそんなセオリー無視で全然OK!」ということが実感的にわかって痛快です。やはり荒木飛呂彦先生は凄いのだ。
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11/8(木)の外国人労働者受け入れ問題特集に出演します。なんというかこの出演メンツで私はどういう運命をたどるのか、注目です。放送は20時から!