思えば、鵺篇が書き上がった瞬間に、ただの紙束だった応募作が「地獄くらやみ花もなき」になったのではないか…と思うほど、思い入れ深い一篇です。当時〈書きたかった〉もの、そして〈書ける〉ものの限界を、藤堂先生が漫画としてさらに完成させて下さいましたので、どうか手に取って頂けますように。
明日24日で終了となります。2ヶ月近くお付き合い頂き、大変ありがとうございました。
ちなみに↓は、藤堂先生のミニ色紙欲しさに感想キャンペーンに参加しようとして、なけなしの理性で踏みとどまった痕跡になります…(過去に感想という名目で投稿してきた、深夜テンションの産物を集めました…) https://t.co/isxaXzyTer
「第二怪 鵺 一篇」試し読み(「地獄くらやみ花もなき 第壱集」収録)
(2/2)
続きをご覧になりたい方は→https://t.co/WvzPAL5Jbj
【地獄くらやみ花もなき コミック版】
11/4、コミックス2巻と同日発売となる「ヤングエース12月号」から、原作2巻のコミカライズがスタートします。
生死の危ぶまれるスケジュールでしたので、何より藤堂先生に、わんこそばのように無限にお茶を淹れて差し上げたい気持ちに💦本当にお疲れ様でした。
【 本当にあった怖い話 】
丑三つ時に失礼します。YA12月号掲載の「地獄くらやみ花もなき」の原稿、なんと54頁ありました。
コミックス2巻のための、表紙+カラーイラスト+原稿の大幅修正+オマケイラスト多数、特典や特設サイトの描きおろし、加えて原稿54頁。人外でも不可能では(震えるしか)
――地獄くらやみ花もなきとは、どういう作品ですか?
そう訊かれて、黙って差し出す話があるとすれば「鵺」だろう、と思います。「百鬼夜行」を始め、シリーズとして「どうしても書きたい」と思った事件は数ありますが、「地獄くらやみ花もなき」とは何か、初めに定義づけたのは「鵺」だったろう、と。
その「鵺」を肉体的・時間的な限界を越えて、完全な形で漫画化してくださったのが、コミックス2巻になります。「以津真天」に至っては、藤堂先生の漫画化を経て、ようやく作品として「完成」を迎える事ができたと思っておりますので、ぜひご覧頂けますと幸いです(描きおろしイラストもぎっしりです)
【 地獄くらやみ花もなき 】
実は原作1巻の中に〈出会い〉は2つあります。どうしても書きたかった出会いは、清白と暁希人。そして物語の始まりとなった出会いが、皓と青児です。
藤堂先生は、その2つの出会いをコミックス2巻の中で〈繋いだ手〉として表現して下さいまして、まさに感無量です。