西谷祥子「気がちがい荘の住人達」
所謂、花とゆめコミックス紙ジャケ時代のタイトルで、西谷先生のキャリアでは中期の作品である。本作はたんぽぽ荘で巻き起こる主要登場人物達のすれ違いを描くラブコメ作品。タイトルの意味は個性的な住人達の総称、という解釈で着地。
#タイトルだけで買った漫画
佐藤滋子/岡本ゆり「初潮のほん おんなのこ物語」
初潮を迎えた友人の悩みやクラス内のバランスが微妙に変化していく中で、自身も初潮を迎える瞳。本書は性差を意識し始める小学五年生の男女の心情を丁寧に描きつつ心と身体の悩みに回答を示す、テキスタイル・コミックの佳作と言える出来だ。
#子供らが不安になるヒーローの画像を貼る
ポコイダーとタマイダーもう出た?(´・ω・`)
たがわ靖之「夜の料理人」
「包丁無宿」などの代表作で知られるたがわ作品の中でも異彩を放つ一作である。内容は所謂料理版・必殺仕事人の体だが、料理方法のバラエティさとカタルシスが白眉と言えるだろう。骨はずしをレントゲンで表現する必殺ふうのカットも、鶏に見立てる徹底ぶりは流石だ。
復讐料理モノ、といえば遊人「究極のシェフは美味しんぼパパ」もありますね。こちらは比較的マイルドな内容。
牧村和美「性らあ服3人組」
エロ劇画というよりも純粋なエロコメ漫画であり、牧村先生の描く魅力的な(かしましい)女の子達が織り成す、読んでいてほのぼのさせられる短編集となっている。
とにかくヒロイン達が元気で逞しいので、下心で迫る男達を好奇心でねじ伏せる展開が痛快だ。
この逞しさとあけすけな感じ、ほんと最高だわ。
牧村先生の描く女の子の可愛さが際立つ演出がキマってるのも見事としか言いようがない。