近代で見るとちゃおがこのギャップに対して理想の回答を示した。一例として今井康絵作品を挙げると、主な読者層から絶大な支持を受ける「シンデレラコレクション」とソリッドかつパワフルで構成も抜群に冴えるホラー作品とのギャップは相当に強烈だ。
#同一作家の本誌作品とホラーに見るギャップ
岡崎沙実「セブンスター・ブルース」
ヘビースモーカーの竜と酒飲みの誠を中心に巻き起こるドタバタを描く。学園モノというよりも「寅さん」にノリが近い。70~80年代の少女漫画で一定に需要のあった無骨な不良像への強力な傾斜が窺える佳作である。
#タイトルだけで買った漫画
「完全版 サイコ工場」当然A線とΩ線で1セット、ではあるのだがアルファのみでも読者を圧倒的な力でレイプしてくる凶悪な一冊となっている。判型がデカくなった(B6→A5)効果は如実だし、巻末の解説は本編を補完する最高の援護射撃。
ピノキオの最終ページって雑誌掲載時未収録だったのか!
松本和代「フレンズ」
花より団子! 食べる事に目がない美之と横瀬の日常を綴る一冊。フードコートのバイト少年との恋路も交えながら、全体を通して何かしら食べてる印象につきる、当時の少女漫画にしては珍しい読後感が得られる。スッキリした無駄のない絵柄も好印象。
#タイトルだけで買った漫画
坂東江利子「ラミと気まぐれ学園」
開幕から強烈なセクハラギャグをカマす、70年代りぼんを代表する学園コメディ。沢利先生の奇異な行動が少女漫画のロジックの中ではかなり異質な存在であり、ひょっとしてりぼんで「ハレンチ学園」をやろうとしてたのか…? と邪推してしまう程にあけすけだ。
坂東江利子「ちょいまちミータン」
ラミの連載終了後始まった学園コメディ第二弾。相変わらず異常なテンションで巻き起こる、永井豪の影響が強そうな展開が興味深い作品だが、本作は少女漫画の特権である崩し顔が生むギャップが大きく、それ故に可愛さも無条件で引き上げておりその点は評価できる。
鈴木玉恵「ラブあみだぶつ」読んでたら「ジュリエットはサンマ定食がお好き」にも出ていた垂芽ちゃんがフツーに登場していて好きになってしまったのでとりあえず描いてみる。
もうちょっと少女っぽく可愛らしい感じでもいいんじゃなかろうか(模索中)
下品な映画ばかり観ていては下品な英語をいっぱい覚えてキャッキャ騒いでた日々。
まさかマンガで「ワッタファック!?」なんてセリフが聞けようとは。
また下品な映画が観たくなってきた。
#サイコ工場