鬼滅の刃ヒットは90年代ジャンプの頃を知っているか知らないかで評価が分かれるのだと思うが、90年代のジャンプの主人公が決して言わなかったであろうセリフを炭治郎は言っている。どこの漫画読みが、少年漫画の主人公に「配慮が欠けていて残酷です!」なんてセリフを言わせる作品を予想できただろう。
なお。ジャンプの主人公に関して復習する必要がある場合は、以下の作品が履修必至。もうリアルタイムの鬼滅読者(10代)は知らないであろう、『めだかボックス』14巻23頁。ただ単に「優しい」だけならサムライXが看板だった90年代のままなのだ。そこから2週くらい周っているのが炭治郎ではないか。
『どるから』は読む前にはまた似たような路線…。と思っていたが、意外な方向性だ。格闘技プロデューサーのおっさんが女子高生に転生する話で、一見あるあるだが、そこにプロレスなんかの興行とはまた違った目線での経営おしゃべりをブッ込んでくる。○○女性系漫画と格闘漫画が繋がるとこうなるのか。
優れた作品。であはるものの、一話冒頭のこのインパクトが、半分現実に追いつかれている。在宅勤務とオンライン飲み会とリモートワークの現実に。肋骨凹助『宙に参る』
そういえば『モブサイコ100』アニメ化したけど、霊験師匠と今同い年なんだよなー。胡散臭い霊能商法やってるアラサー詐欺師って設定の時点で共感しか湧かない。
あとこのアラサー格闘家の場面泣く。ボクシングだってチャンピオンになってもコンビニバイトとか聞くけど、ホント文字通りフリーランスなんだよなぁ。「年金未加入 国民健康保険は給付リミットの1年5ヶ月の滞納ですでに切れてる」って考えながらのレジ打ち姿マジ他人事じゃない。強く…なりてぇ…