（承前）14巻では大正デモクラシーから大政翼賛会成立までを一冊にしているためにすべてが駆け足になっています。加えて妙なところで情報量が多く、それ最初に子供が読む歴史の本で必要かみたいな記述が多数。いうなればフランス革命の概説書でアッシニアの暴落を必死に語っているみたいな構成です

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』別巻の近現代史編になったら、急に構成が巧みで、世界情勢と日本の関係性がわかりやすい。リットン報告書の内容にも触れてるし、犬養毅がちゃんと後から来た奴らに撃たれてる。

『角川まんが学習シリーズ』人物の歴史・織田信長はオッさんまみれで、園田三国志テイストが楽しい。子供向け人物史は昔の学研が出してたシリーズの真田幸村巻が、十勇士が活躍する完全フィクションだったこともあるんで、多少のことは大丈夫だ。

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』別巻の近現代史編。最終巻まで買ってみたが、本編より構成がいい。 南京は2コマで終わりトラウトマン工作を描くとか各方面へ気遣いは絶妙。 なぜか、松岡推し。買いです

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』別巻の近現代史編。最終巻は平成の終わりまで扱うが、近い時代になるほどキャラ造形に気を遣ってる。

なお、シリーズを通してキャラデザがなんでこうなったか謎なのは、張学良でした

『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』全巻読んで本編がドラマ仕立てで子供が誤解する歴史観になってる部分が否めない。幕末の構成は、特におかしい。 通史なのに坂本龍馬をヒーローで描くな。

買い占めると、こうなるのか

全巻無料になった小学館版日本の歴史。戦争周りは、古い版に比べて修正されてる。盧溝橋事件で牟田口はちゃんと交渉。松井石根の吹き出しは古い版だと「我が軍が虐殺を？」だったのを修正。 三光作戦は修正なし。慰安婦の描写は史料に基づき軍の関与は描かない。

小学館版日本の歴史。どうでもいいつっこみどころは、平成巻のこれ。SEALDsなんかに、参加すんなよ

小学館版日本の歴史。なにがわかりやすいって、バブルや90年代の不況、アベノミクスが小学生が理解できるように解説していること。さすがだ。

先の戦争も功罪を描いているし妙にエンターテインメント性や感情まかせの叙述をしていない点で小学館版のまんが日本の歴史は優れているので、おすすめです