話を墓所編に戻すと、実はナウシカ側にも危うさはあります。先に述べたようにナウシカは武器も帯びずに墓所に向かい、危うく墓所の攻撃により自我を破壊されるところでした。実際、最後に墓所を倒したのはオーマによる物理攻撃です。
オーマは墓所との対話・交渉を「終わりのない愚行」と切り捨て、一方的な裁定を下します。結果、ナウシカの懸念どおり世界(シュワとト軍)は焼き尽くされます。その意味では、下心丸見えとはいえ未だヴ王の態度の方が全う(笑)に見えます。
例えばトルメキアの二王子を「生かすに値するか」試す態度をとりナウシカを困惑させます。また、裁定者としてシュワのトルメキア軍や墓所と対決する姿勢は、ナウシカの戒め「世界を敵と味方だけに分けたら全てを焼き尽くすことになる」を十分理解できているのか疑問を感じさせます。
覚醒当初の巨神兵は「ママを守るため」戦えないことに苛立ち、時に殺戮を楽しむ共謀な性格でしたが、ナウシカにオーマの名前を与えられ、裁定者として自覚することで安定した…とは簡単にはいえない面が実はあります。
ティン!と来た時、それがウィークリー #ナウシカ 考察の時間です。というわけで今宵は日時もテーマも予定を変更してお送りしたいと思います。本日のお題はズバリ「最終盤におけるナウシカとオーマの齟齬について」、例により21時過ぎから投下予定です。
おはようございます。今週は木曜日まで耐えれば楽しい大和旅行ですので、体力温存しながら頑張っていきたいと思います。
空間繋がりで、旧世界は重力をほぼ制御下に置いていました。飛行ガメに反重力浮遊装置が付いていることは以前言及しましたが、シュワの墓所にも明らかに浮遊するリフト(?)があります。何より巨神兵は文字通り「空間をねじ曲げて」浮遊・高速飛行します。こりゃ確かに「奇跡の技」ですわ…
また、作中で燃料について問題になっていないのも興味深いところです。燃料採掘・精製技術は十中八九喪われているので発掘の可能性もありますが、だとすれば燃料も相当希少なはず。にも関わらず言及がないということは、実際にはありふれた素材が燃料に転用できるのかもしれませんーもう水とか(笑)。
ナウシカ世界の驚異といえばやはりエンジンが挙げられます。数百年前の発掘品が簡単なメンテで使える上、砲撃で船がやられても割と無傷で再利用可能と、ほぼチートです。どういう冶金・機械電子工学のレベルなのか…
GoToトラベルは、観光地・宿泊施設が受入体制を整え(自助)、余力ある人が観光地へ旅行し(共助)、これを国が後押しする(公助)という三位一体で日本中にお金を「回す」ことが主眼なので、つまるところコレ(↓)になると思われる。
#GoToトラベルキャンペーン
虚仮にされた格好の今のノッブ、完全にこれである。そして二条城築城キマシタワー!
#麒麟がくる
そうした巨大産業文明末期のえげつなさ、生命の価値の軽さが伺えるのが三巻でユパが語る「人間が欲するままに作り替えた」動植物の姿です。肉の塊にしか見えない鶏、実だけが異様に大きい植物は美味しそうを通り越してもはやグロテスクであり、人間用栄養装置としての機能だけが追求されています。