練習の時はベースを背負い、12弦ギターとエフェクターケースをカートにくくりつけて運んでいるため「マイク・ラザフォードもゲディ・リーも重かったのかしら」と思いながらヨタヨタ電車移動しているんだけど、機材量の多いバンドの人はどうやってるんですかね。やっぱ車ですかね
その点「失敗だ……」から始まり、泥酔して変な電話をかける、ストーカー扱いされる、「付き合ってよー!!」とみっともなく騒ぐ等の妻と結婚するまでの過程を描いた福満しげゆきはとても誠実だと言える
「タンポポ空を行く」はてんとう虫コミックス第18巻に収録されているので、ぜひ皆さん読んで頂きたい。マッチングアプリの先駆けみたいな道具「ガールフレンドカタログメーカー」も収録されてます
この話はのび太が苦手な野球に自ら挑戦しようとするところで終わるんだけど、ここで注目して欲しいのが、のび太が外したファンタグラスを持っている点で、これはタンポポの子供が広い世界へ飛び立ったように、のび太もファンタグラス越しの閉じた世界からの脱却の試みを表しているのではなかろうか
この話の主軸である道具「ファンタグラス」は動物や植物の声が聞こえるものなのだけれど、実はそれはのび太が心の底で思っていることであるという点がキモで、作中のタンポポからのび太や子供へ向けられている言葉も、実はのび太自身の自問だったという所が、この話の名作たるゆえんですね
「精霊よびだしうでわ」に代表されるように「春の訪れと別れ」をテーマにした話がドラえもんには多いけれど、その中でも「タンポポ空を行く」は、タンポポの子供の旅立ちを通じてのび太の成長も感じることができるという、大人になって読むとさらに味わい深くなる名作ですね。ぜひ読んで頂きたい
「正義のパトカー」はジャイアンがパトカーを壊してめでたしめでたしなんだけど、オチのコマの「ジャイアンは正義の味方だ」というセリフに、当初の正義と悪の関係が転倒しているおかしさと、F先生の正義についての思想が込められている。これが小学二年生に掲載されていたというのも凄い話だ