あと恐らくモチーフがハードすぎててんとう虫コミックスへの収録が見送られたんじゃないかと思うのが「正義のパトカー」。「正義の味方というのは悪者をやっつけるんだろ。僕らは悪いことをしないからちっとも怖くないよ」というのび太のセリフの恐ろしさよ
ドラえもんに道具を借りたのび太が調子に乗って失敗するという「アリガターヤ」の回はスタンダードな話なんだけど、冒頭が凄い。「僕は誰の言う事でも聞いちゃうけど、誰も僕の言う事を聞いてくれない。僕はそんな生まれつきなんだなあ」。こういう悩みに寄り添うのがドラえもんのいいところだ
初めてこのシーンを見た時は「あっ、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のオマージュだ!」と思ったけど、今改めて読むと、一瞬一瞬のきらめきやキラキラしたものが美しいとされた00年代に「しかし人生は続く」と描いた福満しげゆきは凄いと思うよ
ゆらゆら帝国が言う所の「バンドをやってる友達」がゼロに等しいので、機材等の話を互いにし合うといった経験がまるでない。僕も「12弦ギターは何の弦使ってます?」「ダダリオ」みたいな会話をしたい
改めて読み直してみると「カチンカチンライト」はF先生の擬音センスが爆発している回だし(しずかちゃんが風呂に落ちる時の「ザンブ」等) 、けれどのび太とドラえもんが大笑いしているコマには一切擬音が使われていないところに“妙”を感じる
ブリキの迷宮のサピオ、劇場版と違い原作だとやけに頭が大きくて若干のフリークス感があるけれど、これは機械に頼りすぎた結果脳だけが進化した様子を表しているんだろうか