この「雨森露子の父」が非常に重要なターニングポイントだったのではないか。
彼自身は怪異な存在ではないが、妖怪の呪いで娘と家族が不幸にされ精神が破綻してしまっている。
そういう人からは距離を置くしかない。
事件に本気になっては自分も壊れてしまうからだ。
#ゴルゴ
「キャサワリー」(1972)。
例の右手しびれ病のため、マルタで静養するゴルゴを女殺し屋ヒルダが狙う。
ヒルダはゴルゴの通う町医者を脅して病状を聞き出したあと殺してしまう。
主治医が射殺されれば当然ゴルゴは警戒するだろう。
無意味な殺人を好む軽率なヒルダはいずれ倒されたはず。
#ビッグ錠
「一本包丁満太郎」。
第1話の敵は「スーパー食いしん坊」の香介の父と同じ。
スターシステムと言うにはあまりにも…。
前半の構成も「スーパー食いしん坊」第1話の前半と全く同じだ。
白土三平「シートン動物記」。
熊、狐、狼。
戦いに生き死す。
見返りは今日という日、そして食物のみである。
(猟犬には社会と非行、裏切りと報いがある。)
鬼太郎はねずみ男を「友人」とは呼ぶが、それは字面通りの意味ではなく、(善良な警官のように)「犯罪常習者、異常者であっても、できれば寛容に接したい」という程度のこと。
決して許容はしていない。