モンキー・パンチさんのルパン三世新冒険の名作「ルパン勧進帳」では、ルパン家が恩を受けてきた一族の若く美しいソーニャ嬢を警察やCIAから守り、極めて紳士的に送り届けるという「カリオストロの城」にも通じる優しいルパンが見られるゾ。安宅の橋での大奮闘はコミカル要素も多くてオモシロいヨ。
完全な自由人を自認しているルパンと、モンキー・パンチさんが映画「ルパン三世」のパンフレットに寄せたエッセイ「地球国自由村のルパン三世」。数々の大冒険や美女達とのオタノシミを重ねてきたジェームズ・ボンドも結局はイギリスの秘密情報部の要請を受けて動くエージェントであり、ルパンとは違う
アルセーヌ・ルパン著「盗術」によると、ルパン一族は蛇の毒に対する抵抗力が強いので、毒によって失神する事はあっても決して死ぬ事はないとの事。ルパン三世を毒蛇で殺そうとしても無駄なのだ。
ルパン三世新冒険(by モンキー・パンチ)「賊族部落 後編(漫画アクション1971年8月26日号)」より。
アニメではリボルバーのマグナムが次元の代名詞のようになってるが、モンキー・パンチさんの漫画では次元の拳銃はほとんどオートマチック。ごくたま~にリボルバーを使用する事もある。
ルパン三世、ルパン三世新冒険、新ルパン三世 より
モンキー・パンチさんの「ルパン三世」は緻密で芸術的な美しさ、「ルパン三世新冒険」は大胆さと荒々しさがその絵の魅力だが、「新ルパン三世」は何と言っても、いい塩梅に力の抜けた柔らかい線だろう。
画像は「スナイパア(漫画アクション1979年6月21日号)」。
She looks like a pink Rolls-Royce!
From Monkey Punch's SEXY LUPIN III "Rolls Sailor"
Sergio Aragonesのオモシロい漫画 その2
※ オレの秘蔵の古いMADマガジンから厳選
モンキー・パンチ先生の「ルパン三世」の初期のかっこいいコマ。
第8話「サスペンスゾーン(漫画アクション1967年9月28日号)」より。
これだけ丁寧に描き込まれているので大きいコマかと思いきや、けっこう小さいコマなので驚く。
1967~69年のルパンは拡大して飾りたくなるようなイイ絵のコマが多い