落書きと相合い傘と、以下小便無用の注意書き。
江戸は特に立ち小便が多い都市で、かなり臭かったという。
江戸時代はどうだったのかと思って甘藷百珍(1789)を見てみる。
「水引いも 生にて縦にへぎ切りにして細く切り、中をくくって焙炉にかける。手際第一」
縦に片ぎ切りにするのは甘藷のはず。甘藷が省略されているとするのがよいか。
「甘藷は生にて竪に片て」
「手際第一なり」で主題が変わる。
ちなみに「ざます」も元は遊女の言葉で、やがて上流階級の言葉となったという説がある。もっとも、ザマスは廃れてしまったが。
ここでは遊女が「まことに憎らしいようざます」とザマス言葉で喋っている。
ザマスは今ではスネ夫ママくらいしか使っていない。
明13年『生た節用集』に虹の話があった。
古来、日本では虹は凶兆であるとされていたが、その背後に陰陽思想の影響があったようだ。
「陰が陽を冒す兆にて婦女が権威を盛んにする凶事なり」とのこと。
今ではキリスト教の影響によって、日本でも虹は吉兆とされている。
どうみてもスネオヘアー。
明治時代に描かれた絵だが、こういう髪型の人って実際にいたのだろうか。
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猫の日なので猫の話題でも。
明治に編まれた日本初の近代的辞書『言海』では猫が立項されていて、詳細な説明がある。
実のところ、猫なんて誰でも知ってるものをわざわざ辞書に乗せて説明しようというのはなかなか凄いことだった。
そのため話題になり、芥川龍之介もこの項目にコメントを残している。
江戸時代の永久機関。その名も異龍竹。
水が竹の中を登って、上から雨のように降っている。その水は下の水車を回しているようだ。左の男も「変わった仕掛けじゃ」と驚いている。