異世界転生ものを笑うけどさ、レディコミなんて30年前から「なんのとりえもない女子中学生が古代メソポタミア文明に転生」からの、なぜかヒッタイト王国のイケメン王子に一目ぼれされたり、エジプトの褐色肌の細マッチョ将軍に見初められたり、挙句自分を取り合ってナイル川で裸相撲したりするんだぜ。
この種の「実際セクハラしている描写はなく」みたいなご意見もたくさんいただいているんですけど、善逸君セクハラしまくってるんだよなあ。 https://t.co/vs4V9KUr49
それだけあんたらの「エロ」の基準は役に立たんだろって突っ込まれてるわけ。法を作るときは「厳格に運用する!」と言いながら、いざ実際に作られたならば自由を抑圧するために使われた、という事例は歴史上たくさんある。そして、現に今、赤いきつねのCM程度のものをエロだって叩いてるじゃん。
「チ。」のこの一節、けっこう現代インターネットにも当てはまるところがあると感じる。文字を読めるということと、書いてあることを理解できるということは実は異なっていて、誰もが文字を読み書きできて、政治的な議論に参与できる民主主義の世の中であることは、実は恐ろしいことなのかもしれない。
はだしのゲンのこのシーンまんまですね。半世紀も経つと、都合の悪い歴史は忘却されていく……。
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献血のときは、第二弾が出て、「私たちの意見が反映された結果!」って精神勝利キメたのよ。作者の丈先生が否定しても無視。赤十字がテンプレ謝罪したりしたのも良くなかった。要するに、ちょっとでも勝利要素があったらそれ強調して勝利の歴史にしてしまうわけ。
というか、先日、大盛り上がりした、みんな大好き『天は赤い河のほとり』も、王子様から無理やりキスをされるところから始まってますからね。イケメン王子に強引にキスされる展開、女の子は大好物じゃないですか。でも、それはそれとしてそれって「強制わいせつ」ですよねという。
『葬送のフリーレン』と『鬼滅の刃』のいずれも重要な部分は、「死者との対話」が物語の中枢をなしているということだろうと思う。悲惨な戦争の記憶から、戦後の日本人はいつも生の礼賛に必死だったけれど、こうした物語の復権は、死者への敬意が見直されつつあるということだろうと思う。