「血塗られた罠」まちだ昌之
1987年作
「人喰い少女」や「毒蛾少女」が著名なまちだ昌之先生、漫画の神様っぽい絵柄から臭いの強い劇画路線へ。終始狂った作画や少年向けコミックスにも関わらず屹立した乳頭を描く粘っこさが特徴。話自体は血の繋がってない姉妹のありふれた因果モノです。
きめつのやいばのラスボスが心臓七個あるらしいんですけど拉麺男にはもっといっぱいあるやつがいますよね。(首切られるとアッサリ死ぬザコ)
「スターダスト11」
邪悪な球蹴鬼が誘うジャンプクソ漫画の沼は只管に臭くて、深い、不快。
開始3ページでの意味不明な必殺技、人体ブン投げ、試合で相手をKATAWAなど、極めてジャンプ的スポーツ漫画のスタイルに忠実。
ラストは「やってられっか!」という作者の胸の内をキャラが代弁している。
「恐怖!ゾンビのいけにえ」岬マヤ
1987年刊
岬マヤ=石井まさみは漫画好きなら誰もが知るコモンセンス!
貸本→エロ劇画→少女向けホラーというプロセスは90年代まで続く限界集落の法則!主人公のオヤジがゾンビ族のボスでゾンビ族同士がバトルする展開はハッキリ言って常人のセンスを超えてる!
「私の悪魔がやって来る」日野日出志
ファミマ復刻からハブられた超傑作の作品集。70年代初期の作品が中心で「絵描き」としての日野日出志の才能を物凄く感じる!「KATAWA男とのSM妄想」「近親相姦」「悪魔=胎児なロズマリベイビーな被害妄想」など荒んだ心に漫画は危険を地で行ってます。最高。