くだらないギャグまんがが大好きなんだけど不意にリリカルな展開がねじ込まれるのはさらにくる。
一瞬の目眩のあと無意識にもらす軽いうめき。
ノーガード状態からテンプルにいいのをもらったような衝撃だ。
なにがいいたいかというとみんなもバーナード嬢読もう。そして作中紹介された本も読むのだ。 
   石森章太郎のロボット刑事はほんとに泣ける。「ロボットだけど人間らしくありたい」って詩を書いたりすんのよ。 
   いわゆる百合まんがなんだけど演出がなついの。激昂した主人公のバックに荒波‼って巨人の星の70年代センスですよ。そしてそれをうけた子が水浸しになるギャグって島本和彦まんがですよ。80年代ギャグ‼それを支える圧倒的画力。はまる。すてき。いいなあこういうの。 
   しかし、まんがのトリビアは全部信じてると「どこそこの役所ではダウジングで地下の水道管をさがしている」とか「砂漠ではスーツが快適」「背広はイギリスのセービロード市の仕立て屋で産まれた」「ゴルフの起源は中国の武術家」とかガセネタをつかまされるから大変だ。 
   モナリザの展示に何万人も集まったが同じくらい価値があるはずなのに省みられることもなく転がされ、朽ち果てていくものもある。
手塚治虫「ばるぼら」より
そういったものがゲームなどをきっかけに関心が高まり、価値が見直されお城の修復に募金が集まったのだからよかったですね。