私物を購入してその匂いをかぎ、改めて彼女の気配を感じ、彼女の私物を集めることにのめり込んでいくというお話。
ちょっと怖いお話ですが、純愛サスペンスだけあって大橋さんの想いはまっすぐ向けられています。
全編百合なオムニバスではありませんがお好きな方は。 
   共に大学の建築学部に通う町田かよ(メガネ、まじめ)と多摩めぐみ(ギャル)の同棲百合。
1巻発売中の高尾じんぐ先生『間取りはどれにする?』最新話の1シーン。
学友に
「彼氏と同棲してるんだよね?」
と聞かれてかよを思い浮かべるめぐみの笑顔が素敵でした。 
   おーらんどー(@ohrandoh)さんとお話しをしていたシギサワカヤ先生『LOVE LETTER』も想い合っていながら繋がれない先輩作家と後輩作家のライバル百合。
女同士うんぬんではなく才能領域の問題ゆえに一緒になれない二人の姿が切なくもとても素敵。 
   同じくシギサワカヤ先生『プレパラート』(『君だけが光』収録)も絵画を志す二人の女性のライバル百合(?)。
自分よりも豊かな才能を持った想い人に対して、背中から見ることしかできない主人公が切なく素敵。 
   今日は百合書店員のオーイワさん、朱時先生とシアターPOOの牧師バーでのんびり飲み。
マスターのトール牧師がアフガニスタンの思い出を語ってくださるのを聞きながら遥かな中央アジアに思いをはせました。
中央アジアといえば、森薫先生『乙嫁語り』の人妻同士の社会人百合(?)ですね。 
   「相手の嫌がることは絶対にしない。陰で悪口も言わない。お互い以上に仲の良い相手は作らない」
「嬉しい事も悲しい事も悩みもなんでも話してお互いの心の本当の理解者になる」
という"姉妹妻"の百合世界がとても素敵。 
   片倉アコ先生
『昼下がりに、また。』
志村貴子先生
『おとなになっても』
など道ならぬ恋の葛藤を描く人妻百合が増えてきておりますが、また違った魅力のある人妻百合のご紹介。
森薫先生『乙嫁語り』7巻。
人妻同士が誰よりも大切な存在として結婚し"姉妹妻"なる中央アジアの文化を描いた巻。 
   物質的には恵まれた結婚生活を送りながら、精神的には満たされない日々に倦む人妻のアニス。
彼女が天真爛漫な人妻シーリーンに出会い、姉妹妻の契りを結んで誰よりも特別な存在となることで日々が満たされていくという素敵なお話です。
7巻が姉妹妻編ですが8巻にも二人のその後が収録されてます。 
   物語はひまりと視点と依の視点が交互に入れ替わって進んでいきます。
互いに"ひとめぼれ"をした二人ですが、入れ替わる視点を通してひまりが依に対して抱く気持ちと、依がひまりに対して抱く気持ちの違いがわかっていくという素敵な構図。
今後どうなっていくのか続きが気になります。 
   アニメ化もされた水上悟志先生『プラネット・ウィズ』。
こちらも百合作品ではありませんが、はると美羽が互いに想い合う姿がとても素敵なので気になる方はぜひ。 
   かつて、誰より近くにいた陽芽と仲違いをしてしまった経験から、誰も傷つけない優しい自分になりたいともがいてきた美月の姿が描かれるシーンがとても素敵。
真面目な性格ゆえに外面を取り繕えず孤立しがちな彼女にとって、最初に手を差しのべて陽芽がいかに大切な存在かが改めてわかり切ないです。