「オルクセン王国史4」ではこのシーン以外にも旅立つ者と後に残る者との特別な別れの瞬間が描かれているのでご興味のある方はぜひ。
ディネルースほか生き延びたダークエルフたちは同胞の命を奪ったエルフたちへの復讐を果たすためオルクセンの軍人となるのですが、先に上げた画像はまさにディネルースが捲土重来を期してエルフたちとの戦争に向かう日の1シーンです。
侵攻を受けたダークエルフ達は族長のディネルースの指揮の下、オークの王グスタフ・ファルケンハインが治めるオルクセンへと亡命するのですが
『オルクセン王国史』は本格的な戦記ファンタジーで、ダークエルフの部族がある日突然、同じ種族であるはずのエルフから民族浄化を受けるところから物語が始まります。
ヤマシタトモコ先生が『現代思想』の誌上インタビューで"『異国日記』で描きたかった事"として下記のように仰っています。
「若い女の子にとって他の誰にされるよりも嬉しいこと=連帯関係にある女性から認められること」
この若い女の子にとっての特別な瞬間を『オルクセン王国史』で感じまして、
ウオズミアミ先生「冷たくて 柔らか」が好きです。
よく読み返しているのですが、その度に、角田光代先生『対岸の彼女』文庫版の解説に、森絵都先生が寄せた言葉を思い出します。
「人と出会うということは、自分の中に出会った人の鋳型を穿つようなことではないかと、私はうっすら思っている。
最新作の『イベリスの花嫁』でも、そうしたそうしたどうしようもい生身の感情が描かれているように感じて大好きですね。
あの人にどうしようもなく触れたいと思ってしまう自分や
連載を楽しみにしている眞藤雅興先生『ルリドラゴン』。
主人公・るりと旧友の距離感が個人的には好きです。
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