吸血鬼百合作品の吸血シーン。
永遠性や背徳性など様々なメッセージがあって個人的にはとても好きです。
ヤマシタトモコ先生が『現代思想』の誌上インタビューで"『異国日記』で描きたかった事"として下記のように仰っています。
「若い女の子にとって他の誰にされるよりも嬉しいこと=連帯関係にある女性から認められること」
この若い女の子にとっての特別な瞬間を『オルクセン王国史』で感じまして、
女学生時代からの恋人が結婚を決めてしまい、婚前最後の二人だけの旅で体を重ねようとする社会人百合。
老婦人・貴代子が人生を振り返る回想の物語、須藤佑実先生『夢の端々』最新話で描かれた貴代子とミツの関係がとても素敵でした。
「この夜に、あなたを閉じ込めてしまいたい」
の一文が泣ける。
昨晩の百合文壇バーにて横槍メンゴ先生『レトルトパウチ!』を紹介しました。
少子化により存続の危機を迎えた人間が、子孫を残すため誰とでも性行為を行えるよう恋愛感情を失い始める近未来。
一度性行為をした人が相手では喜びを見いだせない=多くの子孫を残せる新しい人間・ゼノフィリアが出現。
世紀末的百合シーンということでつくしあきひと先生『メイドインアビス』8巻を。
交尾の匂いがする母を持ちながら自身は子供を生めない体のために捨てられた少女イルミューイ。
やがて彼女は母と同じ交尾の匂いがする女性ヴエコと出会い、愛し、そしてヴエコが女の人と性行為をしている様を目撃する。
今日、大人の百合アメコミ『サンストーン』の担当編集さんと連絡を取っている途中、つくしあきひと先生『メイドインアビス』のライザとオーゼンの関係が素敵だという話になりまして。
ライザとの思い出を忘れずに胸に抱き続けるオーゼンの回想シーンから、ライザへの特別な感情が垣間見えるのですが。
灯先生『still sick』2巻。
メーカーの開発部でリーダーを任される清水さんと、総務部で働く会社のマドンナ前川さんの社会人百合。
過去を乗り越え変わりたいと思わせてくれる大切な存在と出会い、今の距離感が変わってほしくないと願いつつ、より多くを求めてしまう心の揺らぎが素晴らしく素敵でした
昨日の百合文壇バーは毒田ペパ子先生『さよならローズガーデン』特集回でした。
「今思えば最初に惹かれたのは手だったように思う」
の言葉から始まる本作の"手"の描写を見ると、思いを伝えるために手を伸ばしたり、応えるために握り返したり、拒絶のために離したり、といった心の動きが見えるような
女二人のほどけぬ運命を描く須藤佑実先生『夢の端々』は9月8日に上下同時発売とのこと。
「結婚するの?」
「しない。一生しない。だからあなたもしないで」
「うん」
のやり取りがとても素敵だったので発売が待ち遠しいです。
昨晩、ガガガ文庫編集部の榊原君(@sakakibaranovel)と
「唇のかたちが好き」と3人の女に言われたことがある。
という、松崎夏未先生『4人目の女』(『シロップ secret』収録)の出だしの一文が素晴らしいという話で盛り上がりました。
教師とアイドルの思ってもみない恋の結末、ぜひご一読を。
fragment edgeで舞台脚本と演出を担当されている淡乃晶(@awatomo0115)さんに教えていただいた一冊。
ハルミチヒロ先生『柔肌』1巻
素晴らしかったです。
母の恋人に性的に迫られ家を出た女子学生と、彼女を保護しながら一人の恋愛対象として見てしまう自分に苦悩する伯従母を描いた表題作『柔肌』