#鉄拳チンミ
好きなシーンを挙げてみます。
最序盤の二巻の『明鏡止水』ここがすごく印象残った。
すごくシンプルな構図なのに、チンミの体は微妙な仰視から俯瞰に細密に描写されてるところ、先生の空間感覚センスを感じます。
あとセリフ無断修正もよくあって、これは特に酷い。女の子二人それぞれ1つ吹き出しは勝手に1つにまとめられた。意味がわからない。こういう事は多すぎてイチイチ伝えるのがすごく疲れる。
現実ならともかく、漫画の中に子供に針金も使わらせないの指示を聞くときに本当に呆れた。ドラえもん(しかも揭載誌は1年生)の中でさえハンマーやノコギリを使わせたよ。漫画の中だからこれくらいいいじゃないか...
このホウキ作りの話で編集は『針金は危ないから子供に触らせない、子供は側で見るだけでいい、一切作らせない』まで過保護な意見が言ったのですごく困った。たくさん話し合ってやっと子供に草や枝くらい整理させてくれた。
分かりやすさ、迫力、空間感覚、スピード線の表現、全部すごすぎて神。最高です。無印すでに超良作なのに、2部、3部でもどんどんレベルアップしていくのがおかしい。
昔の漫画だけど、「風使い」の風エフェクトの描き方はなんか妙に印象に残る。全部アナログトーンの時代なのですごく金かかりそう。
あと最近は不思議と思いました、キャラの顔が現代の漫画と比べてキャラの描き込みがかなり少ない、さらにそんなに大きな描かれてない(ちまちまコマが多い)なのに、キャラの表情と感情がすごく明確で魅力的なところがすごい。なんでだろう。
中〜小コマの使い方が上手いなぁと思わせた。
めぞん一刻の後期背景はすごく好き。うまく言えないけど、別に特別に書き込んでるわけじゃないのに、作者で描いた訳でもないのに、タッチにすごく人間味はある。なんか暖かさを感じる。何でだろう。
「のたり松太郎」相対こんな感じ。全てコマがキャラの『行動』を描かれてる。そういう所に男性読者に向いてる感じ。まあ単純に思考パターンの違うのも取れると思うけど、心理描写が女性向け素敵な作品はたくさんある。
問題は『ダメな心理描写』が作品の質を下がること。
下手なら使うな。練習しろ。
個人的にこういうタイプの心理描写はあんまり好きじゃない。丸2ページかけて意味がある情報が一切ない。「私はこう思う」「私の気持ちはこんな感じ」「そうか君はそう思うのか」みたい無駄なやりとりは延々続けてる。
ちゃんと行動しろよ。お前ら何もしてねえじゃないですか。なにこの共感型思考は。