多分視線の感じから浜松町駅あたりを見下ろしてると思われるスパイダーマン。タワーのてっぺんなので、増上寺あたりを見ていたであろうデビルマンより若干遠い。
未知なる生物、近くにいた 若狭湾で新種のエビ類続々見つかる https://t.co/czISUDpRTQ @Sankei_newsより
「生物相が貧弱とされてきた日本海に」というジョジョっぽさ。
「赤影」「映画版ワタリ」「ドラえもん」あたりに共通して出てくる「夢のお菓子」みたいなものがある。今では全く共有されない不思議なイメージだと思う。当時の子供というより、それぞれ作者の子供時代の金平糖あたりから来るイメージなのだろうか。今はもうお菓子は夢として出てこないのではないか。
何度も書くが藤子Aの「存在しない動き」はもっと語られていい。映画のアクション監督もアニメーターも「殴る」という動作をこのようには描かないだろう。これはマンガに最適化され分解された「殴る印象」であり、動きは硬直的で不自然である。だがそれゆえ、むしろ強烈に見る者の心に刻まれる。
日本人にとっての「拳骨で殴り倒す」ことの衝撃、野蛮さ凄惨さが、ぎこちない動きや、白や黒で塗りつぶされた、あるいは点になった周囲の群衆の目で示されている。もしもこれを実際の群衆のトレスや格闘技の分解写真のように流麗に描いたら、こんなヤバい臨場感は出ないだろう。藤子Aの真骨頂である。