西尚美「アランイヤンナイト」
タイトルに一目惚れしたんだけども、当然ながら全体的にノリが古い。西先生と言えばスケ番を曲解した快作「天使か悪魔かおねえさま」が有名だが、本作も負けず劣らずズレてしまっている所が最高だ。押しかけ系の末席に加えたい一作である。
#タイトルだけで買った漫画
里中満智子「湯あがりはピンク色」
大家・里中満智子先生がエロコメ!?と狼狽したのだが、内容は銭湯を舞台にしたほのぼの群像劇である。一応ヒロインの入浴シーンあり。
常連の老カップルのシーンで見せる、温泉マークを効果に使うの手法が斬新過ぎてびびった。
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しらいしあい「透明ジャム人間」
ひょんな事から塗ると透明になるジャムを産み出してしまった主人公が、イタズラで大騒ぎしたり怪盗団の片棒を担いだりするドタバタコメディ。裸にジャムを塗りたくってストリーキングするので、何とも言えない趣を醸す少女漫画である。
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本村三四子「サービス満点 おとまりはこちら」
ややエッチな格好の女の子がジャケで宿泊を促してくる…大人の汚い感性ではエロい展開しか想像できないタイトル。
内容は別荘を借りた主人公がホテル経営の真似事をしてトラブルに見舞われるオーソドックスなラブコメだ。
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鈴賀レニ「ミスナルシスは花柄もよう」
ジャケでパンチラしている珍しい一冊。鈴賀作品はいがらしチックな絵柄が印象的で、今回も顕著。内容はヒロインと甥っ子のラブコメ…かと思いきやイケメン生徒会長が持っていって終わる、不思議な読後感を得られる一作である。
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茶木ひろみ「17の赤くなる病気」
「銀の鬼」などの代表作で知られる茶木先生の初期作品。表題"17の赤くなる病気"とは恋患いの事を指すのだが、物語後半でもう一つ別の意味を発現する仕掛けは面白い。主人公の心情の盛り上がりが繊細に描かれており、好印象である。
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幻余次郎/松永るりこ「Mr.ブルマーの後始末」
数々の教師達を悩ませる問題児への対応の為赴任した高松教諭。だが、彼も問題児ビューティフルトリオの前ではてこざるを得ないのであった。"Mr.ブルマー"というのは高松教諭が罠にハメられ履かされた事に由来する。
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横田幸子「コロナころころ恋運転」
交通標語みたいなタイトルだが、キャラクターの名前がバイク・車関係(コロナ、日野、本田、野摩葉など)からの引用かな?と連想させる程にそのタイトルは強い。おかげでストーリーがなかなか頭に入らず難儀した。
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小川多加「窓ンナへラブコール」
下宿先と名門女子高が隣接していることで男やもめ達と男に餓えた女子達の賑やかしをバックに、主人公・六郎とヒロイン・順穂のラブコメが展開される。女の子が可愛く、スッキリした絵柄に好感が持てる佳作
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しらいしあい「乱調家出講座 キャベツを食べた朝からくさ模様のデカふろしきをかかえて」
とにかくタイトルの長さが目を引くのだが、中身は見事な"しらいし節"全開の佳作。家出少女・
あふみが行く先々で色々悩みつつイジケたりしながらも色々学ぶ成長の物語である。
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樫みちよ「フルコースたべた」
フルコースとは男女の関係が最後まで行き着いたことを揶揄している。リリカル、というよりはドライで野暮ったい描線と演出が印象的で、これは体験後の心情の変化を分かりやすく淡々と描く効果として上手く働かせており、好感が持てる。
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鈴木玉恵「ジュリエットはサンマ定食がお好き」
定食屋の娘である主人公・咲子と彼女が一目惚れした修一とのラブコメである本作は、咲子の父親の言により修一をサンマに例えられ「サンマ定食」というタイトルに紐付いている。
脇のキャラがやたら濃いのが気になる佳作。
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