本作は神保史郎原作という事もあり、題材こそテニスだがスポ根もののフォーマット"ジャージのコーチ"等のステレオタイプも踏襲される。
だが、全10章立てのストーリーでテニスをしているのはなんと4章までで、後はひたすら憧れの良くんとのラブコメに終始するのであった。
#タイトルだけで買った漫画
萌え4コマでブレイクするはるか前の芳文社のまんがが結構好きです。
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西尚美「アランイヤンナイト」
タイトルに一目惚れしたんだけども、当然ながら全体的にノリが古い。西先生と言えばスケ番を曲解した快作「天使か悪魔かおねえさま」が有名だが、本作も負けず劣らずズレてしまっている所が最高だ。押しかけ系の末席に加えたい一作である。
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タイトル訴求力が極めて高く、企画編集および作者の評価はどう低く見積もっても"天才"以外の判断が下せない。
内容はオーソドックスなパニックホラーだが、いつもの関よしみ作品よろしく、人がポンポン死ぬのでテンポは非常に良い。
岡崎沙実「セブンスター・ブルース」
ヘビースモーカーの竜と酒飲みの誠を中心に巻き起こるドタバタを描く。学園モノというよりも「寅さん」にノリが近い。70~80年代の少女漫画で一定に需要のあった無骨な不良像への強力な傾斜が窺える佳作である。
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樫みちよ「フルコースたべた」
フルコースとは男女の関係が最後まで行き着いたことを揶揄している。リリカル、というよりはドライで野暮ったい描線と演出が印象的で、これは体験後の心情の変化を分かりやすく淡々と描く効果として上手く働かせており、好感が持てる。
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横田幸子「コロナころころ恋運転」
交通標語みたいなタイトルだが、キャラクターの名前がバイク・車関係(コロナ、日野、本田、野摩葉など)からの引用かな?と連想させる程にそのタイトルは強い。おかげでストーリーがなかなか頭に入らず難儀した。
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