時代が下ると、『あぶさん』でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について言及する。ヤクルトの古田敦也選手兼任監督との会話から、当時から主力選手の引き抜き、および出遅れが懸念に挙がっていたことがうかがえる。
水島新司『あぶさん』87巻、小学館(ビッグコミックス)、p7、p20
話の関心ごとは、専ら山田太郎ら同世代選手のFA権行使に伴う大リーグ球団移籍にあった。翌年のアテネ五輪の野球競技もまた一切描かれなかった。当時の水島の国際大会への関心、プロ野球への認識がうかがえる。
水島新司『ドカベンプロ野球編』秋田書店(少年チャンピオン・コミックス)、52巻、p120
『ドカベンプロ野球編』52巻では、2003年アジア野球選手権大会が描かれた。しかし、肝心の日本代表は水島が生み出したキャラクターを中心に構成されていた。各国代表は一切描かれなかった。
(続)
水島新司『ドカベンプロ野球編』秋田書店(少年チャンピオン・コミックス)、52巻、pp113-114
一枚目・二枚目……水島新司『ドカベンプロ野球編』9巻、秋田書店(少年チャンピオン・コミックス)、p130、p157
三枚目・四枚目……同49巻、pp73~74
福岡ソフトバンクホークス、創立70周年記念(2008年)
王貞治、杉本正、高山郁夫、小椋真介、山崎勝己、久米勇紀、柳瀬明宏
水島新司『あぶさん』93巻、小学館(ビッグコミックス)、p6、p11、pp18
言及箇所。「去年最下位」とは2007年のことで、富山、石川、信濃からなる4球団によるリーグだった。翌年からは群馬、福井が加わり6球団となった。また、「新監督の芦沢」とは芦沢真矢(優)のことである。
水島新司『あぶさん』93巻、小学館(ビッグコミックス)、pp113-114
114話で風太郎は五月に諭され、逃げる四葉を追いかけた。非合理的な判断だ。これまで風太郎と四葉の体力差は明白に描かれており、本人も重々承知しているはずだ。そこに風太郎が一花たちを思いやる心が加われば、五月の忠告を無視してでも彼女たちのもとへケジメをつけに行くはずだ。
#五等分の花嫁
「鐘キス」の正体も四葉であることが判明した。しかし、下図の場面からどう考えれば「鐘キス」につながるんだよ!? 三玖と同じく見分けてほしいという思いは理解できても、五月の姿を騙ってキスをしようとする必然性は皆無に思う。作者は平気で矛盾をつくる。#五等分の花嫁
マジック「22」。伊藤光が登場。コマそのものは後述の東野峻と被るので、54番時代のものを掲示。
水島新司『あぶさん』100巻、小学館(ビッグコミックス)、pp168-170