【4】
落とした命は戻って来ねえ!
攻撃に弾かれたコチョレータルはコケーラに任務を託す
「人間は弱いだろう」
「そうかも?さらに相手は月の支配階級だし!」
二人をガブリッサがあざ笑う
「どっちも地上の弱小種族さ!」
(続く)
次回 Chapter 287「好物欲しさに私は戦う」
【3】
ムーンベアが肩のハニーポッドから武器を取り出した
「暗黒時空に繋がる内部!万能収納ケースね、月のテクノロジー」
出てきた釈迦の如意棒
それをもう一方の装備“クマノテ”に握らせる
コチョレータルが弱音を吐く
「西遊記の武器じゃあねえな!ああいう得体の知れないものは苦手だぜ!」
【2】
意気揚々と敵に飛びかかる人間
だが相手は月の妖怪、いやそれ以上の存在!
人間であるコチョレータルをムーンベアはせせら笑う
「武装調律師?そんなの私の前ではただの人間と大差はない!」
「驚いてやればいいのに!マナーだよ!」
同じく人間を見下していたガブリッサ
警戒するコケーラ。
【3】
「だから妖怪が憑依しないとただの兵器なんだよ!人間の形した!」
コケーラが怒鳴るもガブリッサは冷静だ
「ロボットではないだろう!擬似有機体!食事や睡眠もとる!」
戦いから感情を学ぶ!
学んだのは破壊の楽しさ!
ガブリッサは念を叩きつけるようにコケーラに襲い掛かった!
【3】
この街ジューゴシティ、文明レベルは21世紀
それに最新のテクノロジーが入り込む、さらに魔物や妖怪なども!
世界をコントロールするのは月の管理局
因幡の白ウサギに心酔する巫女が街を破壊していた
「弱い連中は!この街を魔王軍に明け渡した方がさらに発展するよ!経済!文化水準!」
【2】
さっきまでの勢いはどこに
ムササビスが真の敵に気づいている
「ゾンビヨコなど相手にしないよ」
「テレポートで移動すれば早いびよ!」
ゾンビヨコライトも半ば勝負など捨てていた
ディスクイルが戦いを止めた
ゾンビヨコレフトが状況をせせら笑う
「あなたでは月の巫女に勝てない!」
【3】
詰問するディスクイル
「確か魔王と戦った勇者であるはず、あんたゾンビヨコ」
「人間の仲間?いないね!だから私が勇者を名乗った!」
かつての戦いで魔王軍に挑んだゾンビヨコ
気まぐれなのだ
今はこの場の私闘に夢中なのか
ディスクイルがさらに咎める
「魔王軍を倒さず私が相手か?」
【2】
親衛隊ゾンビヨコが武器を転送させ構える
「私たちが対決するのも計画の一環なのかもね!」
相手のディスクイルは共闘すべき存在
だが今は敵対関係
やむを得ず戦う羽目になった彼女
「人間の勇者が何万人こようが魔物一匹すら倒せない!」
地球軍の親衛隊に引け目など感じない!
【2】
次の相手はガブリッサ
「どんな目的かはみんなご存知」
そう言いつつコケーラはガブリッサの動きを警戒する
「なんで気に入らないこと悪いことだって決めるのさ?」
刹那、ガブリッサが突進する!
「強いものが生き残るのは当たり前!次世代の支配者を決める!種族革新計画!」
【4】
その街ジューゴシティで暴れていたのは魔物か
いや月の巫女ガブリッサだ!
戦う相手のホワイトコケーラに凄んだ
「その能力者はサフィーか!お前を呪縛から解き放ってやろうか?人間に媚びなくていい」
(続く)
次回 Chapter 282「味方であるはずのゾンビヨコ」
【3】
「私の能力は関東近辺だけ有効」
サフィーの能力も海外までは届かない
だが敵が来るのは街周辺
問題なく憑依妖怪たちは戦える!
「トランスプログレッション、属性サイキック、その私の能力!」
だがサフィーが死ねばその能力もかき消える
影響下のペットソルジャーの雄姿も!