一方、もう一つの戦いは空中戦
そこでは地球軍ウズライザーと機械軍キンケイバード
鳥タイプ同士の戦い
「同じ鳥タイプの戦士さそちらと俺様」
キンケイバードは肩のビーム発生器をウズライザーに向けた
ウズライザーは避けるも強力なエネルギーはその先にある大地を割る。 
   余裕を持った表情のムーンベア
「このくだらぬ争いごとに参加してやろう」
ソードラビットは黄金の杵が欲しい
「月の熊がキネを欲しがるのか?ウサギのものだぞ!」
それらに対し臨戦態勢のムササビス
怪訝な顔つきのウズライザーをなだめ言った
「あいつも月のウサギじゃないし!」 
   「この『魔物の眼』は腕につけて強化さ」
ムササビスは腕に布状の魔物を纏った
どれほどの力を出せるのか
向こうでは魔物と戦うゾンビヨコ
「踊りを混じえた攻撃さ」
戦うゾンビヨコの様子を見てムササビスは言う
「あいつの持つ影干支の武具、こちらが頂く!敵と相討ちになってくれれば好都合!」 
   【4】
落とした命は戻って来ねえ!
攻撃に弾かれたコチョレータルはコケーラに任務を託す
「人間は弱いだろう」
「そうかも?さらに相手は月の支配階級だし!」
二人をガブリッサがあざ笑う
「どっちも地上の弱小種族さ!」
 (続く)
次回 Chapter 287「好物欲しさに私は戦う」 
   【3】
詰問するディスクイル
「確か魔王と戦った勇者であるはず、あんたゾンビヨコ」
「人間の仲間?いないね!だから私が勇者を名乗った!」
かつての戦いで魔王軍に挑んだゾンビヨコ
気まぐれなのだ
今はこの場の私闘に夢中なのか
ディスクイルがさらに咎める
「魔王軍を倒さず私が相手か?」 
   【3】
ムーンベアが肩のハニーポッドから武器を取り出した
「暗黒時空に繋がる内部!万能収納ケースね、月のテクノロジー」
出てきた釈迦の如意棒
それをもう一方の装備“クマノテ”に握らせる
コチョレータルが弱音を吐く
「西遊記の武器じゃあねえな!ああいう得体の知れないものは苦手だぜ!」 
   「ぶにゃにゃにゃ!健康にいい!体を素早く動かすのだ!」
遺跡の斧を構え本来の武装、猫ソードを左手に持った!
テラーキャットは楽しむように二つの武器をぶん回す!
セイレーンは戦いを見守りつつ言った
「黄金キネは本来は月のウサギの所有物!」
奴らも来る! 
   (ページ順番は左→右です)
【これまでのあらすじ】
未来の地球、都市の一つジューゴーシティでは支配権をめぐり各軍の小規模な戦闘が続いていた。そこに伝説の干支の動物をめぐり魔王軍が現れた! 
   【これまでのあらすじ】
未来の地球、都市の支配権をめぐり各軍の小規模な戦闘が続いていた。そこに伝説の干支の動物をめぐり魔王軍が動き出す。敵は魔王軍と機械軍の連合! 
   ウズライザーは敵の魔物を上空に蹴り上げた!
「うっぐう!俺の攻撃が効かないだと!」
跳ねあげられた魔物ソードラビット
信じられないという表情で宙でもがく
「ふむ!やはりか!ソードラビット!何が騎士だ!」
その様子を離れた場所からムーンベアが傍観していた
彼女は魔物ではない。 
   「このランドジャベリンの餌食になれ!」
ゾンビヨコがその武器で女騎士にまず仕掛けた!
地面が割れ衝撃波が走る!
「ゾンビヨコってのは魔物だった!本物はね!」
攻撃をかわし女騎士は余裕の表情だ
「猫魔王様から魔力を授かった私には通じない!」
更に聖剣を構えおどけた顔で相手を見る。 
   ムササビスはウズライザーの仲間なのか、だが
「こっちのモモンガル!魔物だがやりますかあ!」
それを制止するゾンビヨコ
「ゔぃよゔぃよゔぃいよ!『黒の魔物』だ!それは危険なのだ!」
仲間割れか?ムーンベアにとってはチャンス
“クマノテ”を勢いよく射出した。
「しかし手加減なし!」