【アニメになくて漫画にあるもの⑨】
現代においてコンテンツ(内容)とデバイス(物質)が一体化したメディアは少ないですが、
紙漫画は紙という物質に漫画という内容が一体化し、漫画という存在それ以外に使い道がありません。
映画館や美術館がその役割以外の何かを提供しないのと同じ感覚です。
『ROPPEN-六篇‐』第16話を脱稿しました。
以前からドア一枚隔てた戦いを描きたかったので楽しかったです。
ありふれた日常のものを使って戦闘を描けた時が嬉しいです。
『ROPPEN-六篇‐』第20話を脱稿しました。
今回は立ち位置も変わらない2人の会話劇なので、顔漫画(顔アップの切り返しばかり)にならないように全編注意を払いました。
小芝居とアングルの切り替えオンパレードです。
昨今の漫画のコマはほとんど縦2段か3段です。
4段はあまりありません。
5段はもっともっとありません。絶滅危惧種です。
時代錯誤なことをやる時は、本当にヒリヒリします。
【ネーム作成⑳】
第19話のネームが完成しました。今回は51Pです。
50越えは第1話以来ですが、どうしてもこれだけの尺が必要でした。
単行本作業もあるこの忙しい時にこのページ数を作るあたり、やはり話作りと絵描きの人格は別モンなんだと感じます。
画像はP28~31のネームです。絵が酷い。。
【ネーム作成①】
昔何かの本で読みましたが、脳神経科学のお医者さん曰く、発想というのは頭が1度ショートした後に生まれやすいとのこと。
だからネームを考える時は、何かを思い浮かばなければいけないと意気込まずに、頭をショートさせる時間だと割り切っています。
閃きよりショートです。。
【演出⑨】
ずっと同じ位置に座らせて会話させると、背景が変わらないぶん表現のレパートリーが少なくなり退屈になるので毎回試行錯誤しているのですが、最近はネタ切れで前に見たような演出を無意識にやってたりします。
今後も座りは頻繁に出てくるだろうし、何かもっと引き出しを増やさないとなぁ
本日発売の週刊スピリッツにて『ROPPEN-六篇-』第13話が掲載されております。是非ご覧下さい。
戦場では、人が倒れてから銃声が聞こえるらしいです。 https://t.co/so3tohCnMp
【コミック作業⑨】
第2巻の監修は伸井太一先生にやって頂きました。
色々調べたつもりでいても、つい間違った表現をする場合がありますが、専門家がチェックして下さるとかくも安心できるものだと実感しております。
■修正の一例
左が間違い(最近の空港)で
右が正しい(85年当時)です。 https://t.co/GArJiz0PoT
【訪独記⑤】
訪独した際、通訳の方に教えてもらったのは、ドイツでは挙手をする時に必ず人差し指を立てるというものでした。全指立てた挙手は、かの時代のかの敬礼を想起させるからです。日本のような挙手をすると本当に逮捕されるそうです
という、作中では説明する機会がないだろう事を呟きました
本日発売の週刊スピリッツにて『ROPPEN-六篇‐』第21話が掲載されております。
よろしければご覧ください。
この回は、自分の家に走って帰る子供時代を思い出しながら描きました
センターカラーです!